・キーパーグローブはどうやって選んだら良いの?
・ウールシュポルトのグローブってどんな種類があるの?
そんな疑問をまとめて解決する記事です。
ウールシュポルトとは?
uhlsport(ウールシュポルト)は、ゴールキーパー用品の専業メーカーとして70年以上の歴史を持つドイツのブランドです。
1980年代にはディノ・ゾフやワルター・ゼンガといった世界的GKが愛用し、以来「GKといえばuhlsport」と言われるほど、プロから信頼を集めてきました。
アディダスやナイキほど一般的な知名度は高くありませんが、ゴールキーパーにとっては“憧れの三日月ロゴ”と言っても過言ではありません。
本記事では、初心者~試合用まで、環境や用途に合わせたおすすめのウールシュポルトグローブの選び方を解説します。
ウールシュポルトのキーパーグローブの選び方
ウールシュポルトの商品名の見方
uhlsportのグローブは、基本的に 「コレクション名」+「パーム名」+「カッッティング」 で構成されています。
- コレクション名 … モデル・デザイン(例:パワーライン、スピードコンタクト)
- パーム名 … キャッチ面の素材。グリップ力・耐久性を左右する最重要ポイント
- カットッティング… 指周りの構造(例:フラットカット、ロールフィンガー)
このうち最も大事なのは「パーム」です。以下で詳しく解説します。
グローブ選びはパームで決まる!
パームとはキーパーグローブで最も重要である、ボールをキャッチする手のひら部分についているグリップの種類のことです。パームは大きく分けて「グリップ重視」「耐久性重視」「その中間(バランス)」があります。
- 芝・人工芝の試合用 → グリップ重視(アブソルートグリップ、スーパーグリップ+)
- 土グラウンド・練習用 → 耐久系重視(ソフト、スターターソフト、レジスト)
- 練習兼試合用 → バランス型(スーパーソフト、スーパーレジスト)
例えば、土のグラウンドで「グリップ最強モデル」を買ってしまうと、すぐ摩耗して後悔します。逆に芝で練習しているのに耐久重視を選ぶと、せっかくのキャッチ力を活かせません。
環境と用途に合わせたパームを選ぶのが失敗しないコツです!
ウールシュポルトのグローブのパームの種類と選び方
ウールシュポルトのパームにどのようなものがあるか、見ていきましょう。

最適なパームの選び方①:プレー環境で選ぶ(芝 vs 土・硬い人工芝)
まずチェックすべきポイントは 「どんなグラウンドでプレーするか」 です。
プレー環境によって、最適なパームは大きく変わります。
柔らかい芝や人工芝 でのプレーが中心なら、 グリップ系パーム がおすすめです。

キャッチ力が高く、試合で力を発揮しやすいのが特徴。ただし、土埃の多い環境ではグリップ性能が落ちやすく、本来の性能を十分に活かせません。

一方、 土のグラウンドや硬い人工芝 でプレーすることが多いなら、 ソフト系・レジスト系パーム が最適です。
日本ではまだ土のグラウンドでプレーするGKが多く、耐久性のあるパームを選ばないとすぐに摩耗してしまいます。

土や硬い人工芝では、グローブは避けられない摩耗にさらされます。特にセービングの後に手を地面についたり、ゴロシュートを処理する際にパームが削れやすいです。
そんな環境でも長く使えるのが ソフト系 や、さらに耐摩耗性を強化した レジスト系パーム。

土のグラウンドがメインの方には、この2種類が断然おすすめです。
最適なパームの選び方②:用途で選ぶ(練習用 vs 試合用 vs 兼用)
グローブを選ぶとき、もうひとつ大切なのが 「用途」 です。
普段の練習用なのか、試合用なのか、あるいは兼用なのかによって選ぶべきパームが変わります。
練習用のグローブ
練習用には ソフト系・レジスト系の中でも耐久性の高いパーム が最適です。

レジスト系はその名の通り「耐久性重視」。GKが上達するには数多くのシュートを受け、ダイビングを繰り返す必要があります。その際に手を地面につけることも多く、パームはどうしても削れてしまいます。
耐久性のあるグローブを選ぶことで、パームの摩耗を気にせず練習に集中できるのが大きなメリットです。特に スターターソフト(STARTER SOFT) や スターターレジスト(STARTER RESIST) は、初心者から練習用として安心して使えるモデルです。

初めての子供用のキーパーグローブとしてもおすすめしています。
試合用のグローブ
試合用では グリップ性能を最重視 しましょう。具体的には、
- SUPERSOFT(スーパーソフト)
- ABSOLUTGRIP(アブソルートグリップ)
がおすすめです。

さらに上位モデルとして SUPERGRIP+ 、ULTRAGRIPがありますが、価格も高いため、最初の1本としては少しハードルが高いかもしれません。

いずれにしても、試合用のグローブは普段の練習で培った実力を最大限発揮するためのサポート役。ここ一番で力を引き出したいときに選ぶと良いでしょう。
練習試合兼用のグローブ
「練習用と試合用を分けて買うのは大変」という方には、まずは兼用モデルがおすすめです。
その場合は、
- SOFT(ソフト)
- SOFT RESIST(ソフトレジスト)
がベストチョイスです。

これらのモデルは耐久性とグリップ力のバランスが良く、高校生から社会人の試合でも十分に使えます。練習にも試合にも安心して使えるので、最初の1本として特におすすめです。

ちなみに、私自身が一番多く使ってきたのも「SOFT」モデル。コスパと性能のバランスに優れていて、自信をもっておすすめできます。
パームの選び方まとめ
練習用・試合用・兼用とさまざまな選択肢がありますが、迷ったら 「SOFT」か「SUPER SOFT」 を選べば失敗はありません。
最初の1本としても使いやすく、長く愛用できるモデルです。
ウールシュポルトのコレクション別グローブの選び方
ウールシュポルトのグローブは「パーム」で性能が決まりますが、もうひとつ大事なのが コレクション(シリーズ) です。
コレクションごとにデザインやフィット感、最新テクノロジーが異なるので、自分のプレースタイルや好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
ウールシュポルトは毎年新しいコレクションを発表しており、シリーズごとにデザインやフィット感、搭載されるテクノロジーが進化しています。2025年最新の CYBER TEC、2024年の PREDICTION をチェックしておきましょう。
サーバーテック(CYBER TEC)
2025年モデルとして登場。
特徴は、次世代フィット構造と強化されたパンチングゾーン。手首周りのサポート性が大幅に向上し、ダイビング時やパンチング時の安定感が抜群です。
デザインも近未来的で、トップレベルのGKに向けたプレミアムシリーズといえます。
プレディクション(PREDICTION)
2024年に登場した「予測(Prediction)」をコンセプトにしたシリーズ。
軽量化と操作性にこだわっており、素早い反応やスピード感あるプレーに対応。
特に人工芝や硬いピッチでも高いグリップ力を発揮できる設計で、幅広いGKにおすすめできる万能型コレクションです。
その他のスタンダードモデル
一部のモデルは「サイバーテック」や「プレディクション」といったシリーズ名がついていない、シンプルなスタンダードモデルも存在します。
価格も比較的抑えめなので、初めてuhlsportを試したい方や、コスパ重視の方におすすめです。
コレクションのまとめ
- 最新テクノロジー&最高のフィット感を求めるなら → CYBER TEC(2025年モデル)
- 軽さと操作性のバランスで選ぶなら → PREDICTION(2024年モデル)
- コスパ重視や初めての1本なら → スタンダードモデル
まずは用途や環境に合う「パーム」を選び、そのうえでシリーズごとの特徴で絞り込むと、失敗のない選び方ができます。
カッティング(フィンガーカット)の選び方
ウールシュポルト(uhlsport)のキーパーグローブには、指周りの構造を示す「カッティング(フィンガーカット)」にいくつかの種類があります。
これはフィット感やキャッチ時の接地面積に大きく影響する部分になります。
カッティング選びの基本
- フィット感を最重視するGK → 「ハーフネガティブ」「フィンガーサラウンド」「リフレックス」
- 接地面積やホールド感を重視するGK → 「クラシックカット」「ロールフィンガー」
わかりづらいと思うので、uhlsportの公式サイトから各カッティングの画像を拝借します。

カッティングのイメージが沸くのではないでしょうか。
主なカッティングと特徴
カット名称 | 特徴 | フィット感 | 接地面積 |
---|---|---|---|
クラシック | 標準・広い接地面 | 普通 | 広い |
ハーフネガティブ | 一部インシームで素手感覚 | 高め | 普通 |
ロールフィンガー | 指先周りをパームで包む | 普通 | 広い |
フィンガーサラウンド | 指周りを密着させ究極の一体感 | 非常に高い | やや広い |
リフレックス | 内縫いで非常にタイト | 非常に高い | 普通 |
リフレックス360° | 指・甲・手首までぐるりとパームを包み高密着&面感覚 | 最高クラス | 最大級 |
カッティングの選び方まとめ
カッティングは「感覚の好み」に直結する部分なので、実際に試してみるのが一番です。
ただし、繰り返しになりますが、最初に選ぶべきは 用途や環境に合ったパーム。
そのうえでコレクション(シリーズ)を絞り込むと、選べるカッティングも限られてくるので、そこから自分のプレースタイルに合ったものを選びましょう。
ウールシュポルトのキーパーグローブ比較!
キーパーグローブ選びは「パーム」選びが最も重要。パームごとにどんなグローブがあるのか比較していきましょう。
ソフト(SOFT)迷ったらとりあえずこれ!練習試合兼用・土でも芝でもいける万能パーム!
- コレクション:サーバーテック
- パーム:ソフト
- フィンガーカット:クラシック
- コレクション:プレディクション
- パーム:ソフト
- フィンガーカット:クラシック
- コレクション:なし
- パーム:ソフト
- フィンガーカット:クラシック
ソフトパームのグローブについては、この記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
スターターソフト(STARTER SOFT) 練習用・土のグラウンドにおすすめ!初心者向けにもおすすめのエントリモデル!
- コレクション:サイバーテック
- パーム:スターターソフト
- フィンガーカット:クラシック

商品名: ウールシュポルト プレディクション ターターソフト
- コレクション:プレディクション
- パーム:スターターソフト
- フィンガーカット:クラシック
商品名:ウールシュポルト パワーラインエリート スターターソフト
- コレクション:パワーライン エリート
- パーム:スターターソフト
- フィンガーカット:クラシック
スターターソフトのグローブについてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、併せて参考にしてください!
スターターレジスト(STARTER RESIST) 練習用・土のグラウンドにおすすめのコスパ最強パーム!
- コレクション:なし
- パーム:スターターレジスト
- フィンガーカット:クラシック
ソフトレジスト(SOFT RESIST) 練習用・土のグラウンドに強いレジスト系パーム!
商品名:ウールシュポルト ソフトレジスト
- コレクション:なし
- パーム:ソフトレジスト
- フィンガーカット:クラシック
スーパーレジスト(SUPER RESIST)練習試合兼用・土でも芝でもいける最強パーム!
商品名:ウールシュポルト キーパーグローブ スーパーレジスト
- コレクション:なし
- パーム:スーパーレジスト
- フィンガーカット:ハーフネガティブ
スーパーソフト(SUPER SOFT)試合用にオススメ!ソフト系パームの最高峰!
- コレクション:サイバーテック
- パーム:スーパーソフト
- フィンガーカット:クラシック
商品名:ウールシュポルト サイバーテック スーパーソフト ハーフネガティブ
- コレクション:サイバーテック
- パーム:スーパーソフト
- フィンガーカット:ハーフネガティブ
商品名:ウールシュポルト キーパーグローブ スーパーソフト ハーフネガティブ
- コレクション:なし
- パーム:スーパーソフト
- フィンガーカット:ハーフネガティブ
アブソルートグリップ(ABSOLUTE GRIP)試合用の究極パーム!
商品名:ウールシュポルト サイバーテック アブソルートグリップ
- コレクション:サイバーテック
- パーム:アブソルートグリップ
- フィンガーカット:ハーフネガティブ
商品名:ウールシュポルト キーパーグローブ アブソルートグリップ
- コレクション:なし
- パーム:アブソルートグリップ
- フィンガーカット:クラシック
アブソルートグリップのグローブについてはこの記事でも解説していますので、併せて参考にしてみてください!!
スーパーグリップ+(SUPER GRIP+) ウールシュポルトの最高峰パーム!
商品名:ウールシュポルト サイバーテック スーパーグリップ+ ハーフネガティブ
- コレクション:サイバーテック
- パーム:スーパーグリップ+
- フィンガーカット:ハーフネガティブ
商品名:ウールシュポルト キーパーグローブ スーパーグリップ+ ハーフネガティブ
- コレクション:なし
- パーム:スーパーグリップ+
- フィンガーカット:ハーフネガティブ
ウルトラグリップ(ULTRA GRIP) 最新テクノロジーの詰まったグリップ最強パーム!
商品名:ウールシュポルト サイバーテック ウルトラグリップ ハーフネガティブ
- コレクション:サイバーテック
- パーム:ウルトラグリップ
- フィンガーカット:ハーフネガティブ
商品名:ウールシュポルト プレディクション ウルトラグリップ ハーフネガティブ メニャン
セリエAの名門、ACミランのマイク・メニャンのシグネチャモデル
- コレクション:プレディクション
- パーム:ウルトラグリップ
- フィンガーカット:ハーフネガティブ
ウールシュポルトのキーパーグローブをコレクションで選ぶ!
ウールシュポルト サイバーテック(2025年秋冬モデル)

ウールシュポルトのサイバーテックのキーパーグローブを以下のリンクからAmazonで探してみてください。
ウールシュポルト プレディクション(2024年秋冬モデル)

ウールシュポルトのプレディクションのキーパーグローブを以下のリンクからAmazonで探してみてください。
ウールシュポルト パワーライン(2023年秋冬モデル)
2023年秋冬モデルとして登場。
特徴は、デュアルフィックスシステム による抜群のフィット感と、パンチングゾーンのグリップ力向上。
フィット感と操作性を求めるGKにおすすめです。

ウールシュポルト スピードコンタクト(2022年秋冬モデル)
2022年秋冬モデルとして登場。
パンチングゾーンの強化や軽量化が図られており、素早い動きやダイナミックなプレーに対応。
スピード感あるプレースタイルのGKにぴったりです。

まとめ:迷ったら「SOFT」から始めよう
ウールシュポルトのキーパーグローブは、用途やプレー環境に合わせて豊富なラインナップが揃っています。
・芝や人工芝 → グリップ系パームで試合用に
・土やハードな環境 → ソフト系・レジスト系で練習用に
・試合も練習も兼用したい → 耐久性とグリップ力のバランスが良いモデルを
といったように、自分のプレー環境から選ぶのが基本です。
ただし「どれを選んだらいいか分からない…」という方も多いでしょう。
そんな方に強くおすすめできるのが SOFTシリーズ です。
SOFTは、
- 耐久性とグリップ力のバランスが良い
- 初心者から上級者まで幅広く使える
- コスパも高く最初の1双に最適
という万能型のグローブ。実際に私自身も最も多く使ってきたシリーズで、自信をもっておすすめできます。
まずはSOFTでウールシュポルトの品質を体感し、そこから試合用・練習用と揃えていくのがベストです。
👉 あなたのプレー環境に合った最高の1双を見つけて、ぜひ最高のセービングを体感してください!
