日本も7大会連続で出場を決めたワールドカップもあと半年に近づいてきました。
ドイツ(世界11位)、コスタリカ(世界34位)、スペイン(世界6位)という強豪国と同じグループEで予選リーグを戦う日本。強豪国に対してどんな試合ができるのか、それだけでも楽しみです。
更にこのサイトに来てくださるようなゴールキーパー好きにとっては、ますます楽しみな組み分けです。なにせ、どの国のゴールキーパーも世界的に有名なゴールキーパーばかりだからです。
本記事では、日本がワールドカップカタール大会の予選リーグで同じ組になった、ドイツ、コスタリカ、スペインの各国で、出場するであろうゴールキーパーと、歴代のゴールキーパーを紹介したいと思います!
ワールドカップ2022の日本代表の試合日程は?
ワールルドカップカタール大会2022の日本代表の日程を復習しておきましょう。
グループステージ
グループリーグ突破には、初戦が最も重要。その相手はドイツ代表です。どんな試合を見せてくれるのか楽しみです。
- 第1戦 2022年11月23日 vsドイツ戦 (キックオフ:日本時間 11月23日 22:00~)
- 第2戦 2022年11月27日 vs コスタリカ戦 (キックオフ:日本時間 11月27日 19:00~)
- 第3戦 2022年12月01日 vs スペイン戦 (キックオフ:日本時間 12月2日 4:00~)
決勝トーナメント
日本は史上最高のベスト8が目標です。決勝トーナメントの日程も抑えておきましょう!
ドイツ代表のゴールキーパー
マヌエル・ノイヤーの出場が濃厚。
- 名前:マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)
- 国籍:ドイツ
- 所属チーム:バイエルン・ミュンヘン(シャルケ04 II→シャルケ04→)
- 誕生日:1986年3月27日
- 身長/体重:193cm/93kg
- 代表歴:ドイツ代表(2009年~)
怪我でもない限りは、ワールドカップにはおそらくノイアーが出場するでしょう。36歳となった今も、衰えることを知らず至近距離からのシュートの反応は驚異的です。最近ではネーションズカップイタリア戦のセーブはとてもよかった。動画でも見てみてください。
世界トップクラスのセービング能力に加えて、圧倒的な守備範囲も魅力。自陣は全てノイアーの守備範囲なんじゃないかといってもいいくらい、ディフェンスラインの裏の広大なスペースをカバーします。
一方、ドイツ代表にはバルセロナの絶対的守護神テア=シュテーゲンがいます。長年ライバルとして正GK争いをしていますが、ノイアーが怪我で調子を落としているときを除いては、ノイアーが不動の正GKといって良い状況。
テア=シュテーゲンが世界最高のゴールキーパーの一人であることに疑いようはありませんが、ノイアーと同じ世代に生まれたのが運の尽きといっては言い過ぎでしょうか。
なお、テア=シュテーゲンは2020年5月、2021年8月にそれぞれ膝の手術をしており、2022年のオフは完全休養するべく、ドイツ代表の活動をお休みしています。
ドイツの歴代ゴールキーパー
ドイツの主要大会における正GKの振り返ります。
大会 | ゴールキーパー |
---|---|
EURO2000 | オリバー・カーン |
FIFA W杯2002 | オリバー・カーン |
EURO2004 | オリバー・カーン |
FIFA W杯2006 | イェンス・レーマン |
EURO2008 | イェンス・レーマン |
FIFA W杯2010 | マヌエル・ノイアー |
EURO2012 | マヌエル・ノイアー |
FIFA W杯2014 | マヌエル・ノイアー |
EURO2016 | マヌエル・ノイアー |
FIFA W杯2018 | マヌエル・ノイアー |
EURO2020 | マヌエル・ノイアー |
FIFA W杯2012 | マヌエル・ノイアー(予想) |
2010年にノイアーが台頭するまでは、長年オリバー・カーンとイェンス・レーマンの二人がライバルとしてドイツの正GKを争ってきました。
2002年に日本でも開催された日韓ワールドカップでは、カーンが正GKとなり、決勝進出を果たしているので、日本ではドイツのゴールキーパーといえばオリバー・カーンという印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
2018年のワールドカップは、ノイアーが怪我で長期離脱していたため、テア=シュテーゲンがずっと正GKだったのですが、ワールドカップ本選はノイアーが正GKとして出場。長年ドイツ代表の監督を務めるレーヴ監督の圧倒的な信頼を受けています。
コスタリカ代表のゴールキーパー
コスタリカにはナバスというすごいゴールキーパーがいるのを知ってるか?
- 名前:ケイロル・ナバス(Keylor Navas)
- 国籍:コスタリカ
- 所属チーム:パリ・サンジェルマン(デポルティーボ・サプリサ→アルバセテ→レバンテ→レアル・マドリード→)
- 誕生日:1986年12月15日
- 身長/体重:184cm/80kg
- 代表歴:コスタリカ代表(2008年~)
6月にプレーオフでニュージーランドを破り、なんとか本選出場を決めたコスタリカ代表。こちらも本選に出場するのは、ケイロル・ナバスで間違いありません。
ワールドカップ出場を決めた、大陸間プレーオフのニュージーランド戦でも好セーブを連発していました。
ナバスは2008年の代表デビュー以来正GKとして君臨。2014年、2018年のワールドカップにも出場しています。なお、2010年のワールドカップにはコスタリカは出場できていません。
このナバスという選手、意外と知られていないかもしれませんが、その実績がすごいんです。
レアル・マドリードがUEFAチャンピオンズリーグを史上初の3連覇を達成したときのゴールキーパーがこのナバスです!カシージャスでもクルトゥワでもありません。レバンテ時代を含めると、クラブワールドカップも4回獲っています。パリ・サンジェルマンでは2019-20シーズンにはリーグ戦とカップ戦の3冠を達成!
とにかくそのスーパーセーブでチームにタイトルをもたらすことができるゴールキーパーだと思っています。しかも世界のトップレベルのクラブで。
それでもなぜかクラブから受ける扱いがひどい。。
まずはレアル・マドリードでの扱い。
2015-16シーズン、レジェンド、カシージャスをポルトに放出したレアル・マドリードでしたが、その裏でデ・ヘアの獲得を希望。チームはナバス+移籍金でデ・ヘアとトレードすることを狙っていました。が、最後の最後で手続きが間に合わず契約は破断に。。チームに必要とされていないことを感じながらプレーするシーズンは、メンタル的にタフだったことでしょう。
更には、史上初のチャンピオンズリーグ3連覇を達成した翌シーズン、今度は当時チェルシーのティボ・クルトゥワを獲得し正GKに据えます。ナバスは正GK争いを挑んだが、2018-19シーズンの終わりに戦力外を通告されます。。
パリ・サンジェルマンでの扱いもなんだか微妙です。
3冠を達成した翌2021-22シーズンにはイタリアの至宝、ドンナルンマを獲得。。どちらが正GKということもなく、交互に起用されるシーズンに、ナバス、ドンナルンマ共に相当ストレスを溜めているようですが、今夏にはナバスが放出されるのでは、という噂も。
最後に個人的に印象に残っている、2018年のチャンピオンズリーグ、バイエルン戦でのパフォーマンス。埋め込めなかったのでリンク先で見てください!シュートストップもうまいんですが、クロスボールへの対応が積極的で強いです。
スペイン代表のゴールキーパー
本命はウナイ・シモン。デ・ヘアは招集すらされない可能性あり?
名前:ウナイ・シモン(Unai Simón)
国籍:スペイン
所属チーム:アスレティック・ビルバオ(CDバスコニア→ビルバオ・アスレティック→アスレティック・ビルバオ→エルチェCF→)
誕生日:1997年6月11日
身長/体重:190cm/86kg
代表歴:スペイン代表(2020年~)
スペイン代表は順当にいくと、若き守護神ウナイ・シモンがワールドカップに出場することになりそうです。
正GKのポジションをつかんだのは、2021年に開催されたEURO2020。その流れでU-23スペイン代表として東京五輪にも出場し、銀メダル獲得に貢献しています。日本戦にも出場していましたね。
ここでウナイ・シモンのセーブを予習しときましょう。3:35のセーブだけでも見てみてください。ステップがうまいなと感じます。
スペイン代表といえば、近年はマンチェスター・ユナイテッドのダビド・デ・ヘアが守護神として君臨していました。EURO2020でシモンがデ・ヘアから正GKを奪ったのはデ・ヘアが不調だったからではありません。なぜなら、2021-22シーズンのデ・ヘアはここ数年不調と言われていたのがウソのように絶好調の活躍をチームで見せていたからです。
シモンはリーガ・エスパニョーラのアスレチック・ビルバオで80%近いセーブ率を記録しておりセービング能力も高い一方で、ビルドアップも得意とするゴールキーパーです。
スペイン代表のルイス・エンリケ監督は、ワールドカップ予選でも平均的に70%近いポゼッションでボールを支配するスタイルのサッカーを展開しており、その一員としてパスをつなげるゴールキーパーが欠かせません。
足技が苦手ということは決してないのですが、ビルドアップへの貢献が大きく求められていない所属チームの事情もあってか、デ・ヘアがパスを得意とするゴールキーパーとはいえません。
2022年3月の親善試合では、デ・ヘアがとうとう選外(!)となり、選出されたのがシモンに加え、プレミアリーグ、ブレントフォードのダビド・ラヤ、同じくプレミアリーグ、ブライトンのロベルト・サンチェスです。いずれもビルドアップへの貢献が期待できるGKで、選出基準は非常に明確です。
最終的にデ・ヘアはメンバーには選ばれるかも知れませんが、シモンがプレーすることになりそうです。
スペインの歴代ゴールキーパー
スペインの主要大会における正GKの振り返ります。
大会 | ゴールキーパー |
---|---|
EURO2000 | カニサレス |
FIFA W杯2002 | カシージャス |
EURO2004 | カシージャス |
FIFA W杯2006 | カシージャス |
EURO2008 | カシージャス |
FIFA W杯2010 | カシージャス |
EURO2012 | カシージャス |
FIFA W杯2014 | カシージャス |
EURO2016 | デ・ヘア |
FIFA W杯2018 | デ・ヘア |
EURO2020 | ウナイ・シモン |
FIFA W杯2012 | ウナイ・シモン(予想) |
スペイン代表のゴールキーパーといえば、スペイン代表で歴代最多の167試合出場した、イケル・カシージャスですよね。
レアル・マドリードでも国内リーグ戦、国内カップ戦、チャンピオングリーグ、クラブワールドカップなど考えられる主要タイトルは全て獲得しています。
スペイン代表としても2010年のワールドカップ、2008年、2012年とEUROを連覇するなど代表でもクラブで文句なしの実績です。
184cmと決して大きくはないのですが、華麗なセーブはそれ以上の存在を感じさせます。セーブ集、ずっと見てられますよ。(リンク先で見てください!)
まとめ
さて、2022年に行われるワールドカップ、カタール大会で日本と対戦するゴールキーパーは以下の3名となりそうです。
- ドイツ:マヌエル・ノイアー
- コスタリカ:ケイロル・ナバス
- スペイン:ウナイ・シモン
いずれも世界トップレベルのゴールキーパーであり、ワールドカップという真剣勝負の中で彼ら3人のプレーが見られるのは、本当に楽しみですね!