43歳のブッフォンがセリエBでプレーする決断から学ぶ

43歳のブッフォンがセリエBでプレーする決断から学ぶ

「主役として勝利を手にすること」

https://news.yahoo.co.jp/byline/nakamurahiroaki/20210821-00254308

それがブッフォンが7369日ぶりに、イタリア2部のセリエBのパルマ復帰という決断をした理由です。

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ブッフォンの年齢も40歳を超え、パリサンジェルマンや復帰後のユベントスではそれまでの立場とは異なる役割でチームを支えてきました。パリ・サンジェルマンではケイロル・ナバス、ユベントスではシュチェスニーの控えに回ることが多く、彼らをサポートする形でチームに貢献することが求められていましたし、そこで結果も残しました。

企業勤めの人でもそうですよね。年齢が上になってくると、自身が望んでいるか、あるいは自分に向いているかどうかに関係なく、多かれ少なかれマネジメントを求められます。その役割に真剣に向き合うことは、視野が広がるし、そこで結果を出すことに全力を出さないといけない。側から見ると順風満帆なキャリアを歩んでいる人も、残念ながらそうでもない人でも、本当にこのままでいいのか?自分は幸せなのか?とふと思うときもありますよね。

なんとなく流されるようにキャリアを歩んでいってはいけない。キャリアの終わりはいつかくるのだから、限られた時間の中で、自分は何を一番やりたいのか、自分としっかり向き合う必要がある。節目のタイミングで、自分の現状を自身の価値基準と照らし合わせて、自分はやりたいことができているのか?と問わないといけない、そうブッフォンが教えてくれた気がします。ブッフォンにとっては、2020-21シーズンにユベントスがセリエA優勝を逃したのが一つの節目でした。今シーズンブッフォンはセリエBのパルマでプレーすることを決めたのです。

ブッフォンといえば、イタリア代表では176試合に出場し、2006年にはキャプテンとしてワールドカップも優勝した。ユベントスでは9度のリーグ優勝と4度のカップ戦優勝。様々な企画で世界最高のGKとして選出され、サッカー界の歴史に間違いなく名を残すようなGKです。そんなブッフォンが、イタリアの2部相当のリーグで、自身の半分くらいの年齢の選手たちとプレーすることをかっこいいと思わない人もいるかも知れないし、給与ももしかしたらユベントスに残っていた方が多くもらえていたかも知れない。あるいは名門のユベントスでキャリアを終えた方が、偉大なGKとして名を残して、みんなからは尊敬される可能性が高かったかも知れない。

でも、ブッフォンの決断は、試合に出て、試合に勝つこと。そしてトロフィーを掲げる目標に向かって、泥にまみれながら毎日ボールに食らいつくこと。ということだったんですね。最近のGKは、求められる技術も今までよりも圧倒的に増えているし、大変な道です。

セリエB第2節のベネヴェント戦で、97分の決勝点後、チームの輪に猛ダッシュで向かって喜びを爆発させるブッフォン。これを見ていると自分も自分自身の場所で、自分の価値基準と照らし合わせて、これだけ感情を爆発させるくらい一生懸命にならなきゃという気持ちにさせてもらえます。

そんな気持ちで見ると、とにかく今シーズンはセリエBがアツい!次のパルマの試合は9/13の3:30(日本時間)です!