海外リーグの移籍市場が活発になってきました。ゴールキーパーの移籍も少しずつ報道がされてきていますね。本記事では「transfermarkt」のデータを参考に、GKの市場価値ランキングを見ていきます。昨年の記事から約1年たち、ランキングにも大きく変動がありますので是非読んでいってください!
出典:https://www.transfermarkt.jp/
世界GK市場価値ランキング4位タイ:ヤン・オブラク (4500万ユーロ、約63.5億円)
- 国籍:スロベニア
- 誕生日:1993年1月7日
- 身長/体重:188cm/83kg
- 所属チーム:アトレティコ・マドリード(オリンピア・リュブリャナ→ベンフィカ→ベイラ・マル→オリャネンセ→ウニオン・レイリア→リオ・アヴェ→)
- 代表歴:スロベニア代表
前回市場価値ランキング1位のヤン・オブラクが今年は4位の後退。2021年9月時点での7000万ユーロから大幅ダウンです。
この記事でも紹介した通り、2021-22シーズンのオブラクのセーブ率は62.5%。なんとこれはリーガのワースト2位の記録です。それまでのシーズンでは80%前後のセーブ率を誇っていたので、2021-22シーズンはお世辞にも調子の良いシーズンとはいえませんでした。
チームはリーグ3位だし、1試合あたりの失点も1.13と決して悪い成績ではないのですが、世界最高のGKとして評されていた頃と比較すると見劣りするのは確かです。今シーズン、再び堅守で評価を取り戻せるでしょうか。
世界GK市場価値ランキング4位タイ:エデルソン (4500万ユーロ、約63.5億円)
- 国籍:ブラジル・ポルトガル
- 誕生日:1993年8月17日
- 身長/体重:188cm/89kg
- 所属チーム:マンチェスター・シティ(リベイロン→リオ・アヴェ→ベンフィカB→ベンフィカ→)
- 代表歴:ブラジル代表
オブラクと並んで4500万€の価値があると評価されたのは、マンチェスター・シティのエデルソンです。リーグで最も多いクリーンシートである20を記録し、見事にチームをプレミアリーグ優勝に導いています。
シーズンでもっとも多くのクリーンシートを記録したゴールキーパーに贈られるゴールデングローブ賞も受賞しています。
世界GK市場価値ランキング2位タイ:アリソン・ベッカー (5000万ユーロ、約70.6億円)
- 国籍:ブラジル・ドイツ
- 誕生日:1992年10月2日
- 身長/体重:191cm/91kg
- 所属チーム:リバプール(SCインテルナシオナル→ASローマ→)
- 代表歴:ブラジル代表(2015年~)
市場価値ランキング世界第2位は、リバプールのアリソンです!エデルソンと並び20のクリーンシートを記録!それに加え、1試合当たりの失点は0.67とリーグ1位の記録。
先日のキリンチャンレンジカップではブラジル代表として来日し、日本代表とも対戦しました。日本代表がアリソンのゴールを脅かすシーンは多くありませんでしたが、後方から存在感を発揮していましたね。何よりウォーミングアップのときにアリソンが入ってきたときの会場の歓声は素晴らしかったです。
世界GK市場価値ランキング2位タイ:ジャンルイジ・ドンナルンマ (5000万ユーロ、約70.6億円)
- 国籍:イタリア
- 誕生日:1999年2月25日
- 身長/体重:196cm/90kg
- 所属チーム:パリ・サンジェルマン(ACミラン→)
- 代表歴:イタリア代表(2016年~)
アリソンと並び、市場価値ランキングの2位は、2021-22シーズンからパリサンジェルマンでプレーするジャンルイジ・ドンナルンマ選手です。
23歳でイタリア代表として既に40試合に出場。16試合でセリエAデビューを果たしたミランでは、23歳にして200試合以上に出場しました。
2021-22シーズンでは、ナバスという世界レベルのGKが所属しており、チームはナバスとドンナルンマを半分ずつ試合に起用する選択をしました。これはゴールキーパーにとっては大変厳しい状況で、2人のGKからは不満の声もあがっています。夏の移籍市場で、どちらかのビッグネームが移籍する可能性が高く、注目されています。
先日は、パリサンジェルマンのジャパン・ツアーで来日し、川崎フロンターレと試合をしました。後半の瀬古選手のシュートストップは、まるで何事もなかったかのように止めていましたが、決まってもおかしくない鋭いシュートでしたね。
世界GK市場価値ランキング1位: ティボ・クルトゥワ (6000万ユーロ、約84.7億円)
- 国籍:ベルギー
- 誕生日:1992年5月11日
- 身長/体重:200cm/96kg
- 所属チーム:レアル・マドリード(ヘンク→チェルシー→アトレティコ・マドリード→レアル・マドリード→)
- 代表歴:ベルギー代表
世界のゴールキーパー市場価値ランキングの1位は、スペインの強豪、レアルマドリードのティボ・クルトゥワ選手でした!
この記事でも紹介した英紙FourFourTwoが選ぶ世界のGKランキングトップ10にクルトゥワが入っていないと、アンチェロッティ監督が怒っていましたが、それも納得。
もともとゴールキーパーとしての能力の高さはもちろんですが、2021-22シーズンはラ・リーガ優勝にUEFAチャンピオンズリーグ優勝と、ビッグタイトルをチームに導いています!なんだかんだいっても、やはりチームにタイトルをもたらすことができるゴールキーパーが、価値のあるゴールキーパーだと思います。
そういう意味で、現在のクルトゥワが市場価値ランキングの1位というのは納得ですね!
世界GK市場価値 ランキング(1位~25位)
いかがだったでしょうか。最後にまとめとして、1位~25位までのランキングを掲載しておきますね!
№ | 選手 | 市場価値 | 国籍 | チーム | 前回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ティボ・クルトゥワ | 6000万€ | ベルギー | レアル・マドリード | 3位↑ |
2 | ジャンルイジ・ドンナルンマ | 5000万€ | イタリア | PSG | 2位 = |
2 | アリソン・ベッカー | 5000万€ | ブラジル | リバプール | 4位↑ |
4 | エデルソン | 4500万€ | ブラジル、ポルトガル | マンチェスターC | 6位↑ |
4 | ヤン・オブラク | 4500万€ | スロベニア | アトレティコ・マドリード | 1位↓ |
6 | マイク・メニャン | 3500万€ | フランス | ACミラン | 10位↑ |
7 | エドゥアール・メンディ | 3200万€ | セネガル、フランス、ギニアビサウ | チェルシー | 9位↑ |
8 | マーク=アンドレ・テア・シュテーゲン | 3000万€ | ドイツ | バルセロナ | 5位↓ |
9 | アーロン・ラムズデール | 2800万€ | イングランド | アーセナル | 圏外↑ |
9 | エミリアーノ・マルティネス | 2800万€ | アルゼンチン | アストン・ヴィラ | 7位↓ |
11 | ディオゴ・コスタ | 2500万€ | ポルトガル・スイス | FCポルト | 圏外↑ |
11 | ウナイ・シモン | 2500万€ | スペイン | アスレティック・ビルバオ | 16位↑ |
13 | ダビド・ラヤ | 2200万€ | スペイン | ブレントフォード | 圏外↑ |
13 | グレゴール・コベル | 2200万€ | スイス | ドルトムント | 圏外↑ |
13 | アレックス・レミロ | 2200万€ | スペイン | レアル・ソシエダ | 19位↑ |
16 | イラン・メリエ | 2000万€ | フランス | リーズ | 15位↓ |
16 | ジョーダン・ピックフォード | 2000万€ | イングランド | エバートン | 11位↓ |
18 | ウールジャン・チャクル | 1800万€ | トルコ | トラブゾンスポル | 21位↑ |
19 | ディーン・ヘンダーソン | 1800万€ | イングランド | マンチェスターU | 13位↓ |
19 | ジョゼ・サ | 1800万€ | ポルトガル | ウルヴァーハンプトン | 圏外↑ |
19 | フアン・ムッソ | 1800万€ | アルゼンチン、イタリア | アタランタ | 17位↓ |
19 | ヤシン・ブヌ | 1800万€ | モロッコ、カナダ | セビージャ | 22位↑ |
23 | ロベルト・サンチェス | 1600万€ | スペイン、イングランド | ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン | 圏外↑ |
23 | アルバン・ラフォン | 1600万€ | フランス、ブルキナファソ | ナント | 圏外↑ |
23 | アルタイ・バユンドゥル | 1600万€ | トルコ | フェネルバフチェ | 圏外↑ |
23 | マトヴェイ・サフォノフ | 1600万€ | ロシア | クラスノダール | 圏外↑ |
面白いのは、2021-22にベルント・レノに代わり、アーセナルの守護神として台頭したイングランド期待のGKラムズデールや、FCポルトでレギューラーとして定着したディオゴ・コスタが2021年の圏外から一気にトップ10入りです!
今シーズンはマンチェスター・ユナイテッドで完全に輝きを取り戻したデ・ヘアは、昨年の22位から順位が上がっていることを期待していましたが、30位の圏外に転落しています。同じくマンチェスター・ユナイテッドのヘンダーソンは19位にとどまっているのに。