2002年W杯:川口or楢崎 – 2002.5.28

2002年W杯:川口or楢崎 – 2002.5.28
  ※本コラムは昔運営していた川口能活ファンサイト(深海)で掲載していたコラムを再掲したものです。一部内容が古い可能性がありますがご了承ください。  

ぶっちゃけ日本代表はどこまで行けるのか??俺的にはベスト8といいたいところだけど・・・もし川口が出なかった場合を想定すると、まぁ予選リーグ敗退がいいところだろうかと思う。

ワールドカップといえば、オリンピックをもしのぐ世界最大のスポーツイベント。それだけに国を代表して戦う選手にかかるプレッシャーも半端ない。W杯前にして、ケガ人が続出してるのも、そういう精神的なものも少なからずあるのではないかと思う。やはりこういう大舞台では経験というものがとてつもなく大きい。今の代表にはユースやオリンピックで世界大会を経験してる選手はたくさんいるけど、ワールドカップという大会は世界大会の中でもまた別格。毎日通っている学校に行くのには何も緊張しないけど、やはりその学校に初めて行ったときは緊張したはず。今までにいくら小学校、中学校と入学を経験しても、高校に初めて行ったときに全く緊張しない人なんているわけがない。何がいいたいかというと、やはり一度ワールドカップを経験したかどうか、っていうのはかなり大きいってこと。

今の代表で、前回のフランスワールドカップで試合に出たのは、中田、小野、中山、秋田、そして川口の5人のみ(たしか。市川は惜しかったけど)。やはりワールドカップを経験した選手がいるのといないのとでは、チームの安心感が違ってくる。中山や秋田が呼ばれたのは、選手としての実力もさることながら、そういう意味合いも込められているんだと思う。実際彼らはきっと、モチベーションの持っていき方とか、大会中の生活の仕方とか、様々な知識をきっと後輩達に伝えてくれていることだろうと思う。でも、秋田と中山のスタメン出場は現実的な問題としてかなり可能性は低いと思われる。結局試合中に精神的にチームを牽引できるのは、試合に出てる選手だけなんだよね。その一人は間違いなく中田。でも、もう一人、チーム全体を見渡せる一番後ろに前回の経験からくる精神的に余裕のある選手がいるのといないのとでは、チームに与える安心感が違うと思うのですが。楢崎の実力がどうとかいう問題じゃなくて。やはりGKは川口で行くべき。たしかに楢崎は実力のあるGKだけど、ワールドカップでは必ず追い込まれる状況が出てくる。ワールドカップを外からしか見ていない選手ではそこでパニックに陥ってしまう。でも、そこで前回の経験があれば、必ず精神的な余裕が自信となって、チームを落ち着かせることができると思う。

それからもう一つ。川口は日本サッカー界のハイライトには必ず主役の一人として名を連ねていること。マイアミの奇跡と呼ばれた96年のアトランタオリンピックでのブラジル撃破、98年の日本のワールドカップ初出場、2000年のアジアカップ優勝、2001年のFIFA主催のA代表の大会で初の決勝進出(コンフェデレーションズカップ)。川口には勝者のメンタリティーとでも呼べるものがある気がする。世界の強大な敵に立ち向かって、勝利を収めてきたというその経験が自信となって、たとえ負けそうな状況に陥っても勝利を信じて戦うことができる。そんな状況で、少しでも負けが頭をよぎれば、そこで負けは確定。日本はまた負け犬となって、決勝トーナメントを観客として見ることになってしまう。楢崎はオリンピックの出場で川口と経験の差がなくなったって言われているけど、そのオリンピックでも史上最強と称されながらもベスト16止まり。もちろん、アメリカ戦の楢崎のプレーは素晴らしかったことに変わりはないけど(ぶっちゃけ見てないけど)。結局オリンピックは勝てなかった。

そして何より・・・川口の今までの輝かしい活躍を目の当たりにしてきたことで、「大舞台では、川口なら必ず何かすごいことをやってくれるに違いない」と思っているのは俺だけじゃないはず。

川口にとってのワールドカップは今回が最後じゃないから。2006年のドイツも、2010年だって全然狙える。事実、トルシエが川口を理不尽なまでに使わなかった頃、川口自身、照準を2006年以降に切り替えた時期もあったようだし。でも、もしトルシエ監督が本気でワールドカップを勝ち抜きたいのだとしたら、日本代表監督として、有終の美を飾りたいのだとしたら、6月4日、日本代表のゴールマウスは背番号12じゃなく、背番号1に任せるべきだと思うけど。