J1リーグ、横浜Fマリノスの歴代のゴールキーパーを振り返ります!
Jリーグ開幕当初から存在する、いわゆるオリジナル10といわれるチームの1つである、横浜Fマリノス(開幕当初は横浜マリノス)。数々の素晴らしいGKが活躍してきたその歴史を振り返ります!
横浜FマリノスGKの年表
本サイトが独自に作成した、横浜Fマリノスのゴールキーパーの年表を作成しました。この年表と共に、各時代を振り返っていきたいと思います。
横浜FマリノスGK 松永成立(~1995年)
Jリーグが開幕した1993年。ゴールを守っていたのが当時の日本代表GKでもある松永成立選手でした。この人のことを語らずして、横浜Fマリノスのゴールキーパーは語れません。
年表上は、短期間に見えますが、横浜マリノスの前身である、日産自動車サッカー部には1985年に入団し、145試合に出場、横浜マリノス(当時は横浜Fマリノスではなく、横浜マリノスでした)で89試合と、選手として最も試合に出場したのが松永選手です。
それだけではありません。2000年に選手を引退すると、京都のGKコーチを経て、2007年からは横浜FマリノスのGKコーチとして後進の指導にあたっています。
横浜マリノスで不動の守護神であった松永選手ですが、1995年には監督と衝突したこともあり、鳥栖フュチャーズ(現在のサガン鳥栖)やブランメル仙台(現在のベガルタ仙台)を渡り歩き、京都パープルサンガで現役を終えています。
余談ではありますが、松永選手は1999年には京都でゴールキーパーとしてゴールも決めています。
松永成立の横浜Fマリノスでのタイトル
個人タイトル
- 1993年 - Jリーグベストイレブン
- 2000年 - Jリーグ功労選手賞
松永成立の書籍
松永さんゴールキーパーは書籍も出版されています。
また、塀内夏子が描く、Jドリーム飛翔編の第5巻には、「松永成立物語」が収録されています。プロ入り直後の苦悩や、ドーハの悲劇の頃がドラマチックに描かれています。
「Jドリーム」や「オフサイド」を手掛ける塀内夏子先生の描くサッカー漫画は、ゴールキーパーが非常に魅力的に描かれていて大好きです。
横浜FマリノスGK 川口能活(1994年~2001年)
横浜Fマリノスといえば、こちらのレジェンドも忘れられません。川口能活。1995年に19歳にして松永成立より正GKのポジションを奪い、自身初の海外移籍を果たした2001年までの間マリノスのゴールを守り続けました。
チーム加入2年目にして正GKの座を獲得すると、デビューシーズンの1995年はチャンピオンシップでも無失点勝利し、年間チャンピオンのタイトルを獲得!自身も新人王のタイトルも獲得しました。
2021年10月には、日本人GKとして初めて海外移籍を果たし、当時イングランド1部のポーツマスFCに移籍しました。
現在はジュビロ磐田のGKコーチを務めています。
本サイトは川口能活推しです!!以下のページで川口能活の全ての情報を詰め込んでいますので、是非見てみてください!
また川口能活のファンアカウントとしてInstagramの運営もしているので、是非こちらも見てみてください!
https://www.instagram.com/gkisland_net
川口能活の横浜Fマリノスでのタイトル
チームタイトル
- 1995年 Jリーグ (1stステージ、年間優勝)
- 2000年 Jリーグ (1stステージ)
- 2001年 リーグカップ(ナビスコカップ)
個人タイトル
- 1995年 - 新人王
- 1996年 - 日本年間最優秀選手賞
川口能活の書籍
壁を超える (川口能活著)
ゴールキーパーの極意 スーパーセーブ 完全マスターDVDブック
川口能活 証(山中忍著)
横浜FマリノスGK 榎本 達也(1997年~2006年)
川口能活が2001年にイングランドに移籍したあと、ゴールを任されたのは榎本達也選手でした。
直後のナビスコカップ決勝での活躍は衝撃的でした。0-0で迎えたPK戦で3本のストップ!(川口押しとしては嬉しさ半分、悔しさ半分というのが正直でした。)本当は3本共動画があったらよかったのですが、見つけられたのは1本だけでしたがご覧ください!
ナビスコカップから始まり、榎本達也はチームにタイトルをもたらすことのできる選手です。マリノスは2003年、2004年のJ1リーグを制覇していますが、そのときにゴールを守っていたのもこの榎本達也です。
2004年の浦和とのチャンピオンシップ(1stステージと2ndステージのチャンピオンが戦い、年間チャンピオンを決める試合。当時のJリーグにはありました。)はPK戦にもつれ込む死闘に。そこでもPKをストップし、チームに勝利をもたらしたのがこの榎本選手です。
榎本達也の現在(東京ヴェルディ強化スタッフ、明治大学GKコーチ)
榎本達也さんは現在、東京ヴェルディの強化スタッフを務めているようです。
ご本人のインスタでも東京ヴェルディでのことは書かれていますね。
また、インスタのでも明治大学のことに関するコメントを書かれていますが、明治大学の体育会サッカー部のGKコーチも兼任しているようです。
選手としては、マリノスでの活躍後、神戸、徳島、栃木、FC東京と渡り歩き、現役引退後はFC東京のスタッフとして活躍され2023年2月に東京ヴェルディに職場を変えたようです。
榎本達也の横浜Fマリノスでのタイトル
チームタイトル
- 2001年 リーグカップ(ナビスコカップ)
- 2003年 J1リーグ(1stステージ、2ndステージ、年間優勝)
- 2004年 J1リーグ(1stステージ、年間優勝)
個人タイトル
- 2001年 ナビスコカップMVP
横浜FマリノスGK 榎本 哲也(2002年~2016年)
横浜Fマリノスを知り尽くす男。
榎本哲也選手は、小学校からマリノス一筋!マリノスプライマリからジュニアユース、ユースと昇格し、2002年にトップチームに昇格します。そこから2016年までマリノスで活躍し、現役最後は浦和や富山でプレーするものの、2020年からは横浜F・マリノスのスクールコーチ、2021シーズンよりトップチームのアシスタントGKコーチを務めています。またにその人生のほとんどをマリノスに捧げているといっても過言ではありません!
在籍期間中、通算238試合(21207分)240失点、1試合の防御率はわずかに1.02というとんでもない数字を残し、これはJ1リーグの中でも歴代4位の記録です。
闘志あふれるプレーが魅力でしたが、2003年の2ndステージのジュビロ磐田戦、勝てば優勝が決まる最終節で、グラウとの小競り合いでレッカードで退場したのも今となっては懐かしいですよね。
榎本哲也の横浜Fマリノスでのタイトル
チームタイトル
- J1リーグ:2回(2003年、2004年)
- J1リーグ 1stステージ:2回(2003年、2004年)
- J1リーグ 2ndステージ:1回(2003年)
- 天皇杯:1回(2013年)
個人タイトル
- J1リーグ月間MVP:1回(2013年10月)
横浜FマリノスGK 飯倉大樹(2007年~2019年、2023年~)
飯倉チャレンジ。
飯倉といえば、そんな言葉に象徴されるような、超攻撃的なスタイル、時にはフィールドプレイヤー並の7kmを超える走行距離を超えるときもある圧倒的な守備範囲を誇るスリリングなプレーのイメージが強いかも知れません。
このプレースタイルも2018年にアンジェ・ポステコグルー監督が就任し、求められるプレースタイルの応えるべく、松永成立GKコーチと二人三脚で試行錯誤しながら確立したものです。攻撃への貢献のため大きくリスクを取り、ときにはゴールをがら空きにした結果、失点することもありました。「戦術だから」と割り切るのはGKであればとても難しく、強いメンタルが求められます。
だからこそ生まれた魅力的なプレーを以下の動画で紹介してくださっていたので是非見てみてください!
飯倉選手は、2019年~2022年は神戸に移籍しましたが、2013年から再び横浜Fマリノスに復帰しています。また、榎本哲也選手と同じく幼いころからマリノス一筋。マリノスプライマリーからユース、そして2005年にトップチームに昇格しています。
2009年には榎本哲也からスタメンを奪う機会も増えそこから神戸に移籍するまでの間、長期にわたりマリノスの正GKとして活躍します。心外膜炎という病気で2013年、2014年シーズンを棒に振ったのと、2016年も怪我の影響もあり出場機会は限定的でしたが、それ以外榎本哲也と競いながら、マリノスの最後尾を支えました。
飯倉大樹の横浜Fマリノスでのタイトル
チームタイトル
- 天皇杯 (2013年)
- FUJIFILM SUPER CUP:1回(2023年)
飯倉大樹の現在
飯倉選手は現在も横浜Fマリノスでプレーしています。
2024年シーズンはポープ・ウィリアム、白坂 楓馬に次ぐ第3キーパーとして、チームを支える形でしたが、怪我やチームの不振などの事情もあり、飯倉選手に頼るシーンも出ています。
飯倉大樹のキーパーグローブ
飯倉選手が使用しているのは、アディダスのプレデターというグローブです。
adidas predator pro / アディダス プレデタープロ
adidas predator training / アディダス プレデター トレーニング
初心者や子供向けにおすすめの、同じプレデターの安価なエントリモデルもう購入可能ですので合わせてチェックしてみてください!
アディダスのキーパーグローブの選び方はこの記事を参考にしてみてください!
横浜FマリノスGK パク・イルギュ(2019年~2020年)
横浜Fマリノスの在籍は2年間ですが、大きなインパクトを残したのが、パク・イルギュ選手。
2019年にFC琉球からマリノスに加入すると、飯倉選手と共にポステコグルー監督の求めるGK像を体現したゴールキーパーです。それだけではなく、同年、横浜Fマリノスに実に15年ぶりとなるJ1リーグ優勝のタイトルをもたらします!そのシーズンに正GKとして試合に出場していたのが朴選手です。
GKの走行距離の歴代のスタッツでは、いまだにこの当時の朴選手と飯倉選手が独占する形になっています。
2020年シーズンはチームがACLに出場しますが、当時は日本国籍を取得しておらず、外国人枠との兼ね合いで選手登録が難しくなったため、サガン鳥栖への移籍を決めます。ファンにとっても、本人にとっても苦い思い出なのではないでしょうか。
パク・イルギュの現在
朴一圭選手は、現在サガン鳥栖でプレーしています。移籍後、正GKとして活躍し、2022年には日本国籍も取得。日本代表への選出を目指します。
パク・イルギュの横浜Fマリノスでのタイトル
チームタイトル
- J1リーグ(2019年)
個人タイトル
- Jリーグ・優秀選手賞(2019年)
パク・イルギュのキーパーグローブ
朴選手が使用するのは、日本発のキーパーグローブメーカーである、ガビックのキーパーグローブです。
ガビック マトゥーイノベーティブプロ / GAViC Mathieu Innovative Pro
使用するのは、ガビックのマトゥーというキーパーグローブです。2024年の新作モデルを使用しています。
横浜FマリノスGK 高丘陽平(2020年~2022年)
最後に紹介するのが高丘陽平選手。パク選手と実質トレードされる形で、2020年にサガン鳥栖から横浜Fマリノスに加入しました。
正GKの座を奪ったのは2021年シーズンのこと。2022年シーズンにはフル出場を果たし、横浜Fマリノスの5度目のリーグ優勝に貢献しています!個人としてもJリーグのベストイレブンに選出されています。マリノスのGKとしては1993年の松永選手以来の快挙!
高丘選手はスタッツでも各部門で高い成績を残しています。
高丘選手の特徴の1つはその足技の巧みさ。相手からのプレッシャーのかかる場面でも、勇気をもってボールをつなぐことで、チャンスを確実に増やすプレーです。
そしてもちろん、ベースにはその安定したシュートストップ力があります。上半身がブレずにセーブするのでとても安定していんですよね。
高丘陽平の横浜Fマリノスでのタイトル
チームタイトル
- J1リーグ :1回(2022年)
個人タイトル
- Jリーグ優秀選手賞(2022年)
- Jリーグベストイレブン(2022年)
- JPFAアワード(J1)・ベストイレブン:1回(2022年)
高丘陽平の現在
高丘選手は2023年よりアメリカMLSのバンクーバーホワイトキャップスに移籍し、プレーしています。日本人GKがMLSでプレーするのは、高丘選手が初めてのことです。
高丘陽平のキーパーグローブ
高丘選手が使用するのはウールシュポルトというメーカーのキーパーグローブです。ゴールキーパーなら誰もが憧れる、三日月のようなデザインのマークが特徴です。
ウールシュポルト パワーライン ホライゾン | uhlsport PowerLine Horizon
uhlsportのキーパーグローブの選び方などは以下のページにまとめているので参考にしてみてください!
横浜Fマリノスの歴代ゴールキーパーリストとその出場記録
J1リーグ、横浜Fマリノスの歴代のゴールキーパーを振り返ってきました。
本記事では残念ながら紹介しきれなかったゴールキーパーも網羅した選手一覧とその出場記録をまとめました。30年の歴史が詰まっているので、若干見づらいとは思いますが、横にスクロールしながらご覧ください!
93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 00 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | |
松永成立 | 36 | 46 | 10 | |||||||||||||||||||||||||||||
浦上 壮史 | 2 | 2 | ||||||||||||||||||||||||||||||
横川 泉 | 3 | |||||||||||||||||||||||||||||||
川口 能活 | 0 | 43 | 28 | 22 | 34 | 34 | 35 | 32 | ||||||||||||||||||||||||
伊藤 卓弥 | 2 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||||
中河 昌彦 | 0 | 18 | 6 | |||||||||||||||||||||||||||||
高桑 大二朗 | 0 | 0 | 2 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||
吉原 慎也 | 0 | 0 | 0 | |||||||||||||||||||||||||||||
榎本 達也 | 0 | 4 | 0 | 5 | 8 | 36 | 19 | 37 | 15 | 23 | ||||||||||||||||||||||
河野 和正 | 10 | |||||||||||||||||||||||||||||||
小澤 英明 | 2 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||||
鏑木 豪 | 0 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||||
下川 健一 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||
佐藤 浩 | 0 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||||
榎本哲也 | 0 | 19 | 3 | 26 | 24 | 44 | 43 | 18 | 1 | 1 | 8 | 46 | 43 | 12 | 36 | |||||||||||||||||
飯倉 大樹 | 1 | 0 | 27 | 41 | 42 | 36 | 0 | 0 | 30 | 14 | 38 | 47 | 8 | 10 | ||||||||||||||||||
秋元 陽太 | 0 | 3 | 2 | 1 | 1 | |||||||||||||||||||||||||||
六反 勇治 | 2 | 5 | 2 | |||||||||||||||||||||||||||||
鈴木 椋大 | 0 | 1 | ||||||||||||||||||||||||||||||
田口 潤人 | 0 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||||
高橋 拓也 | 0 | |||||||||||||||||||||||||||||||
鈴木 彩貴 | 0 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||||
杉本 大地 | 8 | 3 | 6 | |||||||||||||||||||||||||||||
原田 岳 | 0 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||||
パク・イルギュ | 30 | 14 | ||||||||||||||||||||||||||||||
中林 洋次 | 1 | 0 | 0 | 0 | ||||||||||||||||||||||||||||
オビ・パウエル・オビンナ | 0 | 6 | 5 | 3 | 6 | |||||||||||||||||||||||||||
梶川 裕嗣 | 20 | 5 | ||||||||||||||||||||||||||||||
高丘 陽平 | 5 | 38 | 42 | |||||||||||||||||||||||||||||
一森 純 | 39 | |||||||||||||||||||||||||||||||
白坂 楓馬 | 0 | |||||||||||||||||||||||||||||||
ポープ ウィリアム | ||||||||||||||||||||||||||||||||
寺門 陸 |