キーパーグローブ 初心者・子供向け

キーパーグローブの洗い方。各メーカー毎の日々のお手入れやメンテナンス方法、グッズを紹介!

キーパーグローブの機能を最大限に活かし、長く使い続けるためには日々のメンテナンスは欠かせません。

インターネット上では、キーパーグローブの洗い方や日々のメンテナンス方法についていろんな記事がありますが、いざ自分でやってみるとなるといろいろな疑問がありますよね。

  • 結局、どれくらいの頻度で洗えばいいの?
  • いろんなメンテナンスグッズがあるけど、結局本当に必要なのはどれなの?

そこで本記事では、各メーカーのページなども適宜参照しながら、高校の部活動などで週6の活動を2相のキーパーグローブで乗り切る場合の、日々のメンテナンスのモデルケースをご紹介します。是非ご自身のスケジュールに合わせて読み替えて読んでみてください。

グローブのメンテナンスはなぜ必要か?本当に必要?

やはり、キーパーグローブの日々のメンテナンスが欠かせません。理由としてはパーム(グローブのグリップの部分)を劣化させないためです。

決して安くないキーパーグローブはできるだけ良い状態で長く使いたいですよね。グローブの中で最も劣化しやすくパフォーマンスに影響がでるのはパーム(グリップ)の部分です。

パームは水分や砂や土がついたまま放置しておくと、すぐに劣化してしまいます。

日々お手入れをするのは、パームの劣化をできるだけ遅らせ、少しでも高いパフォーマンスで使い続けることが目的です。

また、匂い対策としても重要です。経験のある方も多いと思いますが、キーパーグローブの中では汗をかきます。汗を洗わずに放置しておくと、グローブの中が臭くなり、使用後の手も臭くなります。最悪です。キーパーグローブを洗うことで対策をする必要があります。

しかし、確かにキーパーグローブを洗うのは手間や時間がかかって大変ですよね。そんなときはこの言葉を思い出してください。

「やはり、(キーパーグローブはGKにとって)命じゃないですか」

日本代表のレジェンド、川口能活さんがテレビ番組の中で、洗面所で丁寧にキーパーグローブを洗いながら言っているのに感激しました。

もしめんどくさくなったら、40歳を過ぎても、それまでの何十年と同様、丁寧にキーパーグローブをメンテナンスする姿を想像しながら、洗ってみましょう。

キーパーグローブのメンテナンスの頻度。毎日洗う必要があるのか。

キーパーグローブは使用の度に洗うのが理想です。

もしあなたのキーパーグローブの使用頻度が週2くらい、例えば平日に練習一回、週末に試合、という感じであれば、使用後の夜に選択しましょう。簡易若干めんどくさいかも知れませんが、現実的ではありますよね。

しかし、学生の部活で、週5で練習or試合があるような方で、キーパーグローブを1相しか持っていない場合は毎日洗うのは現実的じゃないですよね。

プロ選手ともなると、週6くらいで練習や試合があるかも知れませんが、例えば4~5相のキーパーグローブを持っていて、使い回すことができます。毎日キーパーグローブを洗えて選手もグローブもハッピーです。

しかし、学生やアマチュアの選手で、例え週5で練習や試合をやっていても、4相も5相もキーパーグローブを持つのはまぁ厳しいですよね。

そんなあなたに向けて、本記事では、キーパーグローブを2相持ってそれを回していくモデルケースを提案します

キーパーグローブのメンテナンス時の注意点!

具体的なメンテナンス方法の前に、まず最初に重要なことをいいます。メンテナンス時にこれだけは注意しましょう。

これはどのメーカーのページにも、どの洗い方の指南のページにも必ずと言っていいほど書いてあるとても大事な話です。

特に1つ目は最も重要!直射日光の元で乾燥させると、グリップが一瞬で乾燥し、使い物にならなくなります

とにもかくにも、この3つだけは絶対に注意してください!

キーパーグローブのメンテナンスの大まかな流れ

例えば以下のような1週間を想定してみます。同じグローブを2相持つ前提でのモデルケースになります。

曜日活動内容グローブ使用後メンテナンス
月曜日オフ
火曜日練習1相目洗濯と乾燥
水曜日練習2相目クリーニングと消臭
木曜日練習2相目クリーニングと消臭
金曜日練習2相目洗濯と乾燥
土曜日試合1相目クリーニング&消臭
日曜日練習1相目洗濯と乾燥
グローブのメンテナンススケジュール

1週間のスケジュールから逆算して、グローブのメンテナンスの計画を立てましょう。土曜日に試合があるので、土曜日にはメンテナンス済のグローブを気持ちよく使用したいですよね。

水洗い後の乾燥は日陰で水洗い。完全に乾燥するにはおよそ2日間は見た方が良いです。そこで試合で使用するキーパーグローブは、今週は火曜日に水洗いすることにします。

水曜日から金曜日の練習では、もう一方のキーパーグローブを使用しましょう。

以上がモデルケースですが、当然皆さんのカテゴリやチームの練習スケジュールによって違うと思います。大事なのは、ご自身の練習や試合のスケジュールをもとに、キーパーグローブの日々のメンテナンス計画をきちんと立てることです。

キーパーグローブの詳しい洗い方

クリーニング&消臭(簡易メンテナンス)

水洗いしない日にはパーム(グリップ)部分のクリーニングとグローブの中の消臭を行います。

砂や土がパームの表面についている場合、そこから劣化が始まりますので速やかに落とす必要があります。

柔らかい布を少し湿らせて、丁寧に汚れをとっていきます。尚、汚れ落としは水洗いをする日であっても、使用後速やかにやっておくのが良いです。

専用のクリーナーを使用するのも良いですが必須ではありません。いずれにせよ、水分を含ませてパーム同士は絶対にくっつけて保管しないようにしてください。(しつこくてすみません)

パームのクリーニングのあとは、グローブの中の匂い対策です。

キーパーグローブを身に着けてプレーをすると汗がグローブの中に残ります。放置しておくと、ひどい匂いになります。

使用後、速やかにデオドラントスプレーを使って、消臭・抗菌対策を行ってください。モデルケースのように、週6程度の活動を2相で回すような場合など、毎日グローブを洗えないような場合はデオドラントスプレーはあった方が良いです。

洗濯と乾燥(しっかりメンテナンス)

いよいよ最も大切な洗濯の方法です。

(1)バケツにぬるま湯を入れて、中性洗剤をたらす

バケツと書きましたが、一緒にお風呂に入ってしまう方も多いのではないでしょうか。その場合は洗面器にぬるま湯を入れて、ボディソープをわずかに入れてよく混ぜておきます。

GKグローブ専用のシャンプーも出ていますの必要に応じてご活用ください。

専用シャンプーを使用しないと、長持ちしない、というような記事も見かけますが、私自身はボディーシャンプーを使ったからといって、グローブの寿命が著しく短くなることはないように思います。

ただ、amazonの口コミを見ていると、「値段は高いがやはり専用洗剤は汚れの落ちが違う。」「グリップ力がしっかり回復する。」といった声も多いようです!

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(2)グローブを入れて優しくもみ洗い

(1)で作った選択用のぬるま湯の中にグローブを入れて、丁寧に泥をおとすべくもみ洗いします。グローブを手に装着してしまって、グーとパーを繰り返すスタイルもありです!

(3)汚れがおちたらしぼって水気を取る

洗い終わったら脱水です。しっかりと水気をとりたいところですが、雑巾のように固く搾るのは厳禁です。ぎゅっと握りしめる感じで、できるだけ水分を落としましょう。

(4)風通しの良い場所で陰干し

脱水が終わったら乾燥です。

大事なことなので繰り返しますが、絶対に日干しはしないでください。直射日光があたらない場所、ベランダ端の方など風通しの良い場所で干します。1日で乾燥するのは難しいかもしれません。

パーム部分が濡れた状態で土のグラウンドなどでプレーしてしまうと劣化しやすいので、しっかり乾燥していたことを確認してから使用してください。

キーパーグローブを洗濯機で洗うのはNGか!?

以上がほぼ教科書通りのグローブの洗濯方法になります。大切なキーパーグローブを長持ちさせるのに最適な洗い方です。

ただ、週に何度も手洗いでキーパーグローブを洗濯するというのはかなりしんどいです。サッカーをプレーするカテゴリや頻度というのはひとそれぞれだと思います。

みんながみんな、ここまで時間をかけてキーパーグローブをメンテナンスすることができるわけではないと思います。

もっと簡単に、例えば洗濯機を使ってはだめでしょうか?

ここは意見が分かれるところかも知れませんが、キーパーグローブの種類によっては洗濯機で洗っても良いと思います。パームの耐久度の高いキーパーグローブであれば、洗濯機にかけても簡単に劣化することはありません。

例えばウールシュポルトのスターターソフトというパームのグローブは、耐久性は最高クラスであるものの、グリップ力もそれなりに兼ねそろえたとても良いグローブで、特に初めてゴールキーパーを初めた小学生、中学生にはおすすめです。特に土のグラウンドで利用するのであればなおさらです。

ウールシュポルト スターターソフト

実際、私もキーパーグローブを洗濯機で洗っていたこともあります。

土のグラウンドでプレーしていた学生時代はさすがにありませんでしたが、社会人になって、体育館でのフットサルがメインだった時期には洗濯ネットに入れて、他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗っていました。

ただし、乾燥機は絶対にNGです。またくどいようですが、日干しは絶対に避けてください。

パーム(グリップ)の種類については以下の記事も参考にしてください。

パームの補修やグリップ力の回復

キーパーグローブを長く使っていると、パーム(グリップ)の表面が削れてきます。そこで、グローブリペアというグリップを補強する商品が各メーカーから出ています。

uhlsport グローブリペア

しかし、個人的にはこれをおすすめしていません(メーカーさんすみません)。

なぜかというと、これを使うことでより劣化が進むことがあるからです。リペアの素材の方が、もともとのパームの素材よりも強いため、リペアした部分が補強したパーム道連れにしてはがれてしまうことがあります。

一方、グローブのグリップ力を高める商品もあります。使い方は簡単でフォーム状の液体が出てくるので、表面に塗ってなじませるだけです。これでグローブのグリップ力が回復します。

uhlsport GKグラブ グリップ

こちらも注意点としては、土のグラウンドで使用している場合にはやはり効果が限定的になってしまうという点です。こちらも個人的な見解ですが、芝のグラウンド、中でも人工芝のグラウンドでプレーする際には非常に効果がありました。

Gloveglu gloveglu MEGAgrip Formula

少し値段は高いですが、グローブグルの商品は評価も高いようです。

各メーカー毎のメンテナンス方法のページ

各キーパーグローブメーカーのサイトに記載のある、キーパーグローブのメンテナンスに関する記事とそれぞれのポイントを紹介します。

ウールシュポルト(uhlsport)

老舗グローブメーカーのウールシュポルトが公開してくださっている「お気に入りのGKグラブが長持ちする[メンテナンス]マニュアル」。キーパーグローブの洗い方で検索すると、いろいろなサイトが出てきますが、多くのサイトはここの情報を引用しているケースが多いです。

https://uhlsport.jp/dl_file/GKglove_maintenance.pdf

このPDFを見ておけば間違いありません。

本記事でもところどころ紹介している、ウールシュポルトのメンテナンス用グッズはスポーツショップでも良く販売しているので使用したことがある方も多いのではないでしょうか。

HO SOCCER(エイチオーサッカー)

HO SOCCERは公式のYouTubeチャンネルでお手入れの方法を動画で公開してくださっています。やはり動画だとわかりやすいですよね。

動画では洗剤を使っていますが、キーパーグローブに直接でかけるのではなく、洗剤を最初にぬるま湯に溶かしてからキーパーグローブを入れる点ですね。それから、絞るときには「ネジらないこと」

大事なポイントですね。

Reusch (ロイシュ)

海外版のWebサイトにはグローブのケアについて紹介されています。

Reuschにも専用のグローブ専用の洗剤があるんですね。若干高価です。

Webサイトの方にもいくつか注意点の記載がありますので今まで紹介していないものを紹介します。

  • 初めて使用する前にぬるま湯で一度洗う(いわゆるプレウォッシュというやつです)
  • 使用する1~2時間前にはぬるま湯で湿らせておく
  • 直射日光の他に、蛍光灯など電気の近くで干すことも避けること

Care Instructions Goalkeeping

まとめ

ゴールキーパーのパフォーマンスにおいてとても大切なキーパーグローブのメンテナンス方法について紹介してきました。

くどいようで申し訳ないのですが、最後の最も大切な注意点を再掲しますね。

  • 乾かすときには日陰で自然乾燥。乾燥機やドライヤーは厳禁!
  • 洗う時にはぬるま湯を使う(30度以下)
  • 乾かすとき保管時はパーム(グリップ)を重ね合わせない

今回紹介したのはあくまでモデルケースです。

あなたの練習や試合のスケジュールや、グローブのメンテナンスにかけられる時間などを踏まえて、自分になったメンテナンス方法を試行錯誤して、最適な方法を見つけてみてください。

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