ゴールキーパーに合うスパイクを探している人必見!
雨でも滑りにくく、安定したステップができるおすすめモデルを厳選しました。
ナイキ、アディダス、ミズノなど主要ブランドをGK目線で徹底比較します。
初心者でもわかるように、選び方や構造のポイントも詳しく解説します。
ゴールキーパー用スパイクって「専用モデル」があるの?必要か考える
フィールドプレイヤー用とゴールキーパー用の違い
実は、ゴールキーパー専用スパイクというものはあまり存在しません。
多くのキーパーは、フィールドプレイヤー用スパイクの中から自分に合うモデルを選んでいます。
ただし、選ぶポイントがフィールドプレイヤーとは違うのが重要な点です。
- フィールドプレイヤー:加速・ドリブル・キック精度重視
- ゴールキーパー:踏ん張り・横移動の安定・着地時の衝撃吸収・蹴り出しの安定感重視
つまり、同じスパイクでも「どう動くか」を基準に選ぶべきなんです。
専用モデルは必要?
プロレベルでは、カスタマイズされたスパイクを使うGKもいますが、
一般プレイヤーにとっては専用モデルを探すよりも、“GK向き構造”を持つモデルを選ぶことが大切です。
- 練習中心・人工芝:グリップ力と耐久性を重視
- 試合中心・天然芝:フィット感と安定性を重視
- 雨天プレーが多い:滑りにくいソールパターンを重視
スパイク選びで知っておくべき専門用語の解説
初心者には「アウトソール」「ヒールカウンター」などの言葉がわかりづらいので、ここで簡単に解説します。
アウトソール(Outsole)
スパイクの底面にあたる部分。スタッド(突起)を含む「地面との接地面」です。
- スタッドの形状・配置でグリップ力が変わります。
- 芝・土・人工芝など、グラウンドによって最適なソールが違います。
- GKの場合、左右へのステップや着地が多いため、多スタッド型・丸型スタッドがおすすめ。
ヒールカウンター(Heel Counter)
かかと周りを固定するための補強パーツ。
ステップやダイビングで踏ん張るときに、かかとがずれるのを防ぎます。
ヒールカウンターがしっかりしているほど、横ブレが少なく安定感がアップします。
ヒールカップ構造(Heel Cup Structure)
かかと全体を「カップ」で包み込むように設計された構造。
- 着地時の衝撃吸収
- 足首の安定
- 急停止・急発進でのブレ防止
GKは特に「後方へ下がる動き」「飛びつき後の着地」が多いので、ヒールカップの安定感が重要です。
ゴールキーパー向けスパイクの選び方【3つのポイント】
① グリップ力(滑らないことが最重要)
人工芝や雨天時でも滑らないスタッドパターンを選びましょう。
GKは瞬時に反応するため、「止まる」力が不可欠です。
② 安定性(横ブレ・着地の安定感)
ヒールカウンターやヒールカップ構造がしっかりしているモデルは、ステップ時の安定性が高いです。
左右移動やダイビング後の着地でもブレにくい構造が◎。
③ フィット感(足と一体化する感覚)
足の形に合ったスパイクを選ぶことが何より大事。
GKは急な体重移動が多いので、靴がズレるとパフォーマンスが落ちます。
ソックス一体型のモデルは、ホールド感が高くおすすめです。
🧒 小学生の初心者ゴールキーパーにおすすめのスパイクはこれ!
サッカーを始めたばかりの小学生ゴールキーパーには、
「軽くて履きやすく、滑りにくい」ことが一番大切です。
最初の一足としておすすめなのがこちら👇
【ジュニア用】ミズノ モナルシーダ NEO 3 Jr
日本人の子どもの足型に合わせた設計で、履き心地が柔らかく、長時間の練習でも疲れにくいモデルです。
ソール(底面)のグリップがしっかりしているので、土グラウンドや人工芝で滑りにくいのもポイント。
初心者GKの基本「しっかり立つ」「止まる」「蹴る」をサポートしてくれます。

おすすめポイント
- 軽量で動きやすい(初めてでも安心)
- クッション性があり足にやさしい
- 耐久性が高く、週数回の練習にも十分対応
- 価格も手ごろで、サイズ展開が豊富(19〜24cm)
💬 こんな子におすすめ!
- サッカーを始めたばかりのキーパー
- 土や人工芝のグラウンドで練習している
- 「すぐ履けて動きやすい靴がほしい」という子
👨👩👧👦 親御さんへのポイントアドバイス
成長期の足はサイズ変化が早いので、少し余裕を持たせて選ぶのがコツです。
ミズノのモナルシーダNEO 2 Jrは「柔らかい人工皮革」で足なじみが早いため、サイズアップしても問題なく履けます。
また、同シリーズの大人向けモデル(モナルシーダ NEO 2)もあるので、
将来的には自然にステップアップしやすいラインです。
スパイクに加えて、小学生向けのキーパーグローブの選び方にもコツがあります。初心者向けの子供向けのキーパーグローブの選び方の記事も参考に選んでみてください。
ゴールキーパーにおすすめのスパイク4選
アディダス プレデター(adidas Predator)シリーズ
「止まる力」と「蹴る力」の両立に優れた、ゴールキーパー定番の安定型スパイク。
鈴木彩艶、マルティネス、ドンナルンマなど、世界トップGKが愛用しています。
- グリップ力:★★★★★
スタッド(突起)の密度が高く、人工芝でも滑りにくい設計。
雨天時もソール全体で地面をしっかり捉える。 - 安定性:★★★★★
ヒールカウンターが硬めで、踏み込み時の横ブレを防止。
フロントからヒールまでの一体成型ソールが安定した接地を実現。 - フィット感:★★★★★
Primeknit(プライムニット)素材で足全体を包み込むようにフィット。
ソックス構造により、足首のホールド感も抜群。
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💬 おすすめポイント
- 安定した蹴り出しが可能
- 雨でも滑らない高グリップソール
- GKに必要な「止まる」「支える」「蹴る」の3要素を高水準で実現
プーマ フューチャー(PUMA Future)シリーズ
俊敏な動きに強く、「柔軟性と安定性」を両立した人気シリーズ。
谷晃生、早川友基、ゾマーなどが使用中。
- グリップ力:★★★★★
土・人工芝でも安定したグリップを発揮するスタッドパターン。
素早い方向転換時の食いつきが良い。 - 安定性:★★★★★
“FUZIONFIT+”という伸縮素材が足の甲をしっかり固定し、
サイドステップ時のブレを抑制。ヒール部分の補強で後方重心も安定。 - フィット感:★★★★★
ソックスのような履き口が特徴。足首まで包み込むようなフィットでズレにくい。
履いた瞬間に「足と一体化する」感覚が得られる。
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💬 おすすめポイント
- 俊敏なステップワークを支える柔軟性
- クッション性が高く、長時間プレーでも疲れにくい
- 横ブレに強く、ダイビング後の立ち上がりがスムーズ
ミズノ モレリア II(Mizuno MORELIA II)
「足に吸い付くようなフィット感」で日本のプロGKから絶大な信頼を得る定番モデル。
権田修一などが愛用しています。
- グリップ力:★★★★★
土や人工芝でしっかり止まれる万能ソール。
地面を噛む感覚があり、ステップ動作が安定。 - 安定性:★★★★★
ヒールカップ構造がしっかりしており、着地時の衝撃を吸収。
ステップ時の体重移動にもズレが少ない。 - フィット感:★★★★★
柔らかいカンガルーレザーが足に自然に馴染む。
日本人向けの足型設計で、フィット感と軽さを両立。
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💬 おすすめポイント
- 足に吸い付くフィット感で操作性◎
- クッション性が高く、練習にも最適
- 日本人の足にフィットする設計で疲れにくい
ナイキ ティエンポ レジェンド 10(Nike Tiempo Legend 10)
クルトゥワ、アリソンなど世界的GKが愛用。
「包み込むような安定感」と「蹴り出しやすさ」の両方を兼ね備えたモデル。
- グリップ力:★★★★★
スタッド形状が広めで、急停止・急発進の動作でも滑りにくい。
グラウンドをしっかり掴む接地感が特徴。 - 安定性:★★★★★
ヒールカウンターが強固で、後方への重心移動時も安定。
ソール剛性が高く、体重移動がブレにくい。 - フィット感:★★★★★
FlyTouch+(フライタッチプラス)素材が柔らかく足馴染み抜群。
履いた瞬間からフィットし、プレー中のズレがほとんどない。
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💬 おすすめポイント
- 包み込むような履き心地で安定感抜群
- クッション性も高く、GKキック時のブレが少ない
- プロ使用率が非常に高い安定型スパイク
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プロ選手もスパイクとキーパーグローブのメーカーを合わせて購入する場合が多いです。こちらの記事ではuhlsport, adidasなどメーカー別のキーパーグローブの選び方も紹介していますので、スパイクと合わせて使いたいグローブを探してみてください。
🌱 使用環境(天然芝・土・人工芝)で選ぶスパイクのポイント
スパイクは「どんなグラウンドで使うか」によって、選ぶべきモデルが大きく変わります。
特にゴールキーパーは、滑りやすい・止まりにくいとプレーに直結するので、グラウンド対応を間違えないことが超重要です。
天然芝用(FG:Firm Ground)
**FG(ファームグラウンド)**と表記されるモデルは、天然芝のグラウンドで使用する前提のスパイク。
スタッド(突起)が長く、地面に深く刺さることでしっかりとグリップします。
- メリット: 柔らかい芝でもしっかり止まれる。蹴り出しの安定感が高い。
- デメリット: 土・人工芝ではスタッドが長すぎて滑ったり引っかかったりする。
💡GK向けおすすめ:
adidas Predator Elite FG

Nike Tiempo Legend 10 Elite FG

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土グラウンド用(HG:Hard Ground)
**HG(ハードグラウンド)**は、日本国内の学校や少年団で最も多い「土グラウンド」に最適なモデル。
スタッドが短く、接地面積が広いため、地面に食い込みすぎず安定して踏ん張れます。
- メリット: 土の上でもしっかりグリップし、横滑りを防止。
- デメリット: 芝で使うとスタッドが短く、グリップ力が不足する。
💡GK向けおすすめ:
adidas Copa Icon 2 League HG

PUMA Future 8 Match HG

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人工芝用(AG:Artificial Ground)
**AG(アーティフィシャルグラウンド)**は人工芝専用モデル。
スタッド数が多く、摩耗を分散させる設計になっており、人工芝での安定したグリップと耐久性を両立しています。
- メリット: 摩耗しにくく、人工芝でもブレずに動ける。
- デメリット: 土ではスタッドが浅く、グリップがやや弱い。
💡GK向けおすすめ:
adidas Predator League AG

PUMA Future 8 Play AG

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⚠️ 併用は避けよう!環境に合わないスパイクは滑る原因に
「どこでも履けそうだから」と同じスパイクを使い回すのはNG。
特に人工芝と土は摩擦特性がまったく異なり、誤ったソールを選ぶと転倒やけがの原因になります。
スパイクの箱や商品名にある
👉 「FG」「AG」「HG」
の文字を必ずチェックして、使用環境に合わせたモデルを選びましょう。
GK目線でのおすすめ組み合わせ
| グラウンド | GKにおすすめモデル | 特徴 |
|---|---|---|
| 天然芝 | adidas Predator Elite FG / Nike Tiempo Elite FG | 踏み込みの安定感とキック精度重視 |
| 人工芝 | Predator League AG / Future 8 Play AG | 横方向のステップや反応に強い |
| 土グラウンド | Puma Future 8 Match HG | 足裏の感覚と安定性を両立 |
🔗 参考:メーカー公式ソールガイド
プロのゴールキーパーが使うスパイク
トップレベルのゴールキーパーたちは、スパイク選びにも強いこだわりを持っています。
一見すると「どのブランドでも同じように見える」かもしれませんが、実は各選手が求めるグリップ力・安定性・フィット感に合わせて、モデルを厳選しています。
例えば、鈴木彩艶やマルティネス、ドンナルンマは「プレデター」を愛用。
このモデルは、安定した踏み込みとキック精度に優れており、ダイナミックな動きでも軸がブレにくいのが特徴です。
一方で、谷晃生や早川友基、ゾマーなどのように、俊敏な動きを武器とするGKは「フューチャー」を選択。
柔軟で軽い履き心地が特徴で、反応スピードを重視する選手に好まれています。
また、権田修一や大迫敬介のように安定感を求める日本人GKは「モレリア」や「コパピュア」を愛用。
特にモレリアは日本人の足型に合いやすく、長時間の試合や練習でも疲れにくい点が評価されています。
最後に、クルトゥワやアリソンといった世界屈指のGKが信頼を寄せるのが「ティエンポ レジェンド」。
柔らかいアッパー素材としっかりしたヒール構造が、長身GKの安定した着地を支えています。
💬 プロ使用スパイクの傾向まとめ
- Predator(adidas):プレースタイル問わず人気。グリップ力とキック精度の高さが強み。
- Future(PUMA):軽量&柔軟性が特徴。俊敏なステップワーク重視のGKに好まれる。
- MORELIA(Mizuno)/Copa(adidas):フィット感と安定性重視。日本人GKに根強い人気。
- Tiempo(Nike):柔らかく高級感のある素材で、安定感と衝撃吸収性に優れる。
トッププロの選手たちは、単にブランドで選んでいるわけではなく、
**「自分のプレースタイルに最も合うスパイク」**を追求しています。
自分の守備スタイル(反応型か、安定型か)に合わせて選ぶことで、
あなたのプレーもワンランク上がるはずです。
まとめ|自分のプレースタイルと環境に合ったスパイクを選ぼう
ゴールキーパー専用のスパイクは多くありません。
しかし、選び方のポイントを押さえれば、フィールドプレイヤー用でも十分に理想的な1足を見つけることができます。
キーパーにとって最も重要なのは、
「しっかり踏ん張れるグリップ力」「着地でブレない安定性」「長時間履いても疲れにくいフィット感」。
この3つを意識して選ぶだけで、セービング時の動作やステップワークが格段に安定します。
特に、以下の3つの視点を意識するのがおすすめです。
1️⃣ 自分のプレースタイルに合う構造を選ぶ
→ 素早い反応型なら「軽く柔軟なスパイク(PUMA Futureなど)」
→ 落ち着いて構える安定型なら「ホールド感の高いモデル(adidas PredatorやNike Tiempo)」
→ フィット感重視なら「足に馴染む天然皮革(Mizuno MORELIA)」がおすすめです。
2️⃣ 練習環境に合ったソールを選ぶ
→ 天然芝(FG)・人工芝(AG)・土(HG)は、それぞれスタッドの形状や高さが異なります。
→ 間違ったタイプを使うと滑ったり、足首を痛めるリスクもあるため注意しましょう。
3️⃣ 天候やコンディションに合わせて履き替える
→ 雨の日はグリップ力が落ちやすいため、ソールパターンの細かいモデルがおすすめ。
→ 練習用と試合用でスパイクを分けるだけでも、1足の寿命が大きく変わります。
プロのゴールキーパーたちも、常に環境や自分のプレースタイルに合わせてスパイクを選んでいます。
つまり「何を履くか」よりも、「どう選ぶか」が最も大切なのです。
たとえGK専用スパイクが少なくても、
プレデターのような安定型、フューチャーのような柔軟型、モレリアのようなフィット型など、
それぞれの特徴を理解して選ぶことで、あなた自身のプレーを確実にアップデートできます。
最後に覚えておきたいのは、
「止まる」ことはキーパーのすべての動きの始まり。
どんなセーブも、正しい足元の安定から生まれます。
あなたにとって最も信頼できる1足を見つけて、ピッチの最後の砦として堂々と立ち続けましょう。
スパイク選びと同じくらい大切なのが、グローブ選びです。
試合のパフォーマンスを左右するアイテムなので、自分に合ったものを見つけておきましょう。
👉 ゴールキーパーグローブの選び方完全ガイドはこちら












