ゴールキーパーというポジションは痛みとの戦いでもあります。
一度でもゴールキーパーをやったことがある方であればきっと共感してくれるはず。
そんな痛みの中でも、防げる痛みと防げない痛みがあります。
その防げる痛みの方を未然に防ぐために、プロテクターの装着や体を守るウェアの着用が欠かせません。
本記事ではゴールキーパーが必ず揃えるべきプロテクターやウェアを紹介します。
ゴールキーパーは痛い
サッカーをやる人でも、ゴールキーパーをやりたくないという理由の1つに「痛そう」というのがあると思います。
確かにそうでしょう。まず、シュートを止めたり、シュートが体に当たったりするのは明らかに痛そうですよね。
ゴールキーパー未経験者からすると、これが一番痛そうにみられるかも知れません。
しかし、シュートを止めるのにはキーパーグローブがあるので、キャッチングにしてもパンチングにしても、通常は実はそこまで痛くありません。
それでは、シュートが体、中でも顔面に当たった場合はどうでしょうか。
もちろん痛いのですが、試合中や練習中はアドレナリンが出ているので、これも実はそこまで痛くありません。(ただし冬場にボールが耳をかすった場合を除く笑)
じゃあ、ゴールキーパーを悩ませる痛みは何なのか。
それは、
注意ポイント
ひざ・ひじ・こし
の3つです。
この3か所が、グラウンドに擦れたり、グランウドに打ったりする痛み。これがゴールキーパーを悩ませる痛みです。
本記事で紹介するプロテクターは、この3か所を痛みから守るために必要なものになります。
なぜプロテクターが必要か?
もちろん痛いのが嫌なのは当然なので、痛みから保護するために必要というのは言うまでもありません。
ここでは、もう少し深掘っていきましょう。
ゴールキーパーがうまくなるのに必要。
痛みを抱えたまま練習や試合でプレーすることは、プレー上達に影響があります。
痛みがあると、思いっきりプレーができず、思うようなセービングができません。
さらには、体が痛みを避けるようにセービングに変な癖がついてしまいます。
さらには体の左右のバランスが崩れて怪我がしやすい体になることにもつながるでしょう。
ゴールキーパーの痛みは理解されづらい。
ゴールキーパーの経験者ならわかりますよね。
ゴールキーパーの ひざ・ひじ・こし の痛みは、フィールドプレイヤーやコーチ陣から理解されづらい。
ひざ・ひじ・こし の打撲や擦り傷の痛みって、本当に我慢するのが無理なくらい痛いです。
感じ方によっては、骨折よりも痛いんじゃないかって思うくらい。これは大げさではなく本当です。
それでも
「俺、今日腰の横を擦りむいているから、シュート練休むわ。。」
なんてことが理解されるはずはありません。みんな痛みに耐えて取り組むしかない。
もちろん骨折とか治療に専念すべき怪我の場合は、痛みに耐えて頑張ってはいけません。
プロテクターやウェアで守るべき場所
繰り返します。
プロテクターやウェアで守るべき場所はひざ・ひじ・こしです。
膝はゴールキーパーが最も痛めやすい箇所です。
特にセービングに不慣れな頃は、セービングの度に膝をすりむきます。
そうでなくても試合中は無理な体勢でセービングをすることも多く、上級者でも膝をすりむいたり打撲することがしょっちゅうです。
また、膝を痛めるのは、セービングのときだけではありません。
正面に来たボールをキャッチする場合も、ゴールキーパーは万が一でもボールを後ろにそらさないように、膝を落として、ときにはグラウンドに膝を叩きつける形になりながらボールをキャッチします。
こういうやつですね。画像はJFAが公開している日本代表の練習映像です。権田選手が倒れこみながら正面へのボールをキャッチしているのがわかりますよね。
肘も同様です。
やはりセービングのときに地面にたたきつけられる、あるいは擦る形で打撲や擦り傷になります。
意外なのは腰かも知れません。
腰といっても具体的には、腰の横の部分です。ここも同様にセービングをしたときに、打ったり、擦ったりします。
中でも、腰骨の付け根の部分は、神経が近くに通っていて、ピリピリした痛みを感じます。ときにはアドレナリンで耐えられるレベルではないくらい。
守る場所別おすすめのプロテクター
ゴールキーパーの膝(ひざ)プロテクター
やはりゴールキーパーの老舗ブランドuhlsportのニーパッドは鉄板です。グラウンドが芝や人工芝という恵まれた環境のゴールキーパーにも是非装着して欲しいです。
サイズもS/M/Lの3種類があります。使用しているうちに若干ゆるくはなってくるので、微妙なサイズで悩む場合は小さめで方で良いと思います。
サイズ | S | M | L |
膝周り | 28-34 | 32-38 | 36-42 |
小学生ゴールキーパーにも是非使って欲しいです。ジュニア用のものもuhlsportから出ています。
土のグラウンドでプレーする選手も、上記膝パッドが使用できますが、練習などで膝を打撲するのが悩みの選手は、少し厚みのある膝パッドを使用しても良いかも知れません。
ただし、激しい練習では、膝パッドが左右にズレてしまう場合が多いです。uhlsportはパッドの部分が若干小さいので、もう少しパッドが大きいものがお好みの方はHO SOCCERの膝パッドも良いと思います。
他のメーカーからも、ゴールキーパー用のニーパッドが販売されていますが、やはりuhlsportやHO SOCCERのようにゴールキーパー専門ブランドが作っているものが安心です。
ゴールキーパーの肘(ひじ)プロテクター
膝と同様に肘の保護もとても大切です。エルボーパッドもuhlsportから販売されていますので、ニーパッドと合わせて購入したいところです。
サイズは以下。肘周りの長さを測定して、ご自身に最適なサイズを探しましょう。
サイズ | S | M | L |
肘周り | 22-26 | 24-28 | 26-30 |
膝パッドも肘パッドも両方購入するとなるとそれなりに負担も大きいですよね。
できれば両方の購入したいところですが、もし芝や人工芝のグラウンドでの使用であれば、肘パッドは不要としても良いかも知れません。ユニフォームが長袖であれば、ある程度は擦り傷、打撲対策になるからです。
土のグラウンドであれば、やはり体を守るためにもエルボーパッドも欲しいところです。
ゴールキーパーの腰(こし)プロテクター
ゴールキーパーのユニフォームのパンツには、腰の横を保護するパッドが入っているものも多いのですが、たいていの場合、厚みが不足しています。
そこで、penaltyが出している腰パッドがとてもおすすめです。
ユニフォームのパンツの中に装着することで腰の横をばっちり保護できます。
また、少し上の方にズラして装着することで、一番の泣き所である腰骨の付け根の部分を保護することが可能です!要はパンツのゴム紐が当たる部分ですね。
ゴールキーパーの腰と膝を同時に守るウェア
練習着としてuhlsportから出ているパンツはとても良いです。
パッドで腰と膝を保護してくれるパンツはいろいろと出ていますが、七分丈のものがおすすめ。
- 腰骨の付け根の部分の痛みはきつい
- 膝パッドだと練習中に横にズレてしまう
という体を痛みから守る上での大きな2つの悩みを解決してくれます。
夏場の使用は暑いという点はたまに傷です。また、残念ながら試合では使用できません。というか使いづらいという方が正しいか。
Jリーグのプロ選手ですらプロテクターをつけていた。
元Jリーグ選手の高木さんも、ご自身のYouTube動画の中でプロテクターは必ずつけて欲しいと語っています。
J2リーグのFC岐阜所属時代に、腰のプロテクターをつけていたと。しかも川口能活選手のお古笑
FC岐阜の練習場も、設備は整っているはずですが、それでも体を守るためにプロテクターを装着した方が良いことが良くわかりますね。