FIFAワールドカップカタール大会2022に出場予定のゴールキーパーと、その使用するキーパーグローブをまとめました。100倍楽しむのタイトルはちょっと盛りすぎかも知れませんが、事前に予習して４年に一度のワールドカップ、きっちり楽しみましょう！
メンバーは2022年10月時点の最新メンバーを元にした予想で、本大会の実際の選出メンバーとは異なる可能性があります！
カタール代表(初出場)のゴールキーパー
開催国カタール代表のゴールキーパーは以下のメンバ。
| 選手名 | 所属チーム | 生年月日 | 身長体重 |
|---|---|---|---|
| サード・アル・シーブ(Saad Al SHEEB) | アル・サッド | 1990.2.19 | 185/79 |
| メシャール・バルシャム(Meshaal BARSHAM) | アル・サッド | 1998.2.14 | 183/76 |
| サラー・ザカリア(Salah ZAKARIA) | アル・ドゥハイル | 1999.4.24 | 185/78 |
| ユセフ・ハッサン(Yousef HASSAN) | アル・ガラファ | 1996.5.24 | 186/ |
| マフムド・アブナダ(Mahmud ABUNADA) | アル・アラビ | 2000.2.5 | 191/ |
ワールドカップ初出場だが、莫大な資金を投下し、長期的な強化を行っているチーム。成果として2019年のアジアカップでも優勝しており、その成果は確実に出ているのではないでしょうか。
サード・アル・シーブ のキーパーグローブ
W杯本選出場が濃厚なのが、キャプテンも務めるサード・アル・シーブです。アジアカップ2019では7試合1失点と圧倒的な強さで優勝。ベストゴールキーパー賞も獲得しています。
アル・シーブが使用するのはadidasのpredatorです。
Adidas Predator / アディダス プレデター
イラン(3大会連続6回目)のゴールキーパー
イラン代表のゴールキーパーは以下のメンバです。
| 選手名 | 所属チーム | 生年月日 | 身長体重 |
|---|---|---|---|
| アリレザ・ベイランヴァンド(Alireza BEIRANVAND) | ペルセポリス | 1992.9.21 | 194/85 |
| ホセイン・ホセイニ(Hossein HOSSEINI) | エステグラル | 1992.6.30 | 188/81 |
| パヤム・ニアズマンド(Payam NIAZMAND) | セパハン | 1995.4.6 | 193/82 |
| アミル・アベドザデー(Amir ABEDZADEH) | ポンフェラディーナ(スペイン) | 1993.4.26 | 186/80 |
アジア最強王者。FIFAランクでもアジア最上位でアジア最終予選も最初の7試合で6勝1分、3試合を残して圧倒的な強さで突破しています。今までワールドカップで決勝トーナメント出場の経験はありませんが、今大会ではどうでしょうか。
2019年のアジアカップで日本代表に敗れるまで６年間アジアでは無敗でした。
アリレザ・ベイランヴァンドのキーパーグローブ
大会に出場するのは、ベイランヴァンドでしょう。2018年大会では予選リーグ３戦目でクリスティアーノ・ロナウドのPKを止めるなど活躍。
また、見ててわくわくするのはそのスローの技術ですよね。あのスピードで、あの飛距離のスローができるのはベイランヴァンドしかいないのではないでしょうか。
ベイランヴァンドが使用するのはuhlsportのキーパーグローブで、HyperActというモデルのグローブです。
uhlsport HyperAct / ウールシュポルト ハイパーアクト
uhlsport SpeedContact / ウールシュポルト スピードコンタクト
ワールドカップカタール大会では、最新モデルであるスピードコンタクトを使用していました。
残念ながら初戦のイングランド戦で味方と衝突し、負傷退場となってしまいました。怪我の具合が心配です。
https://hochi.news/articles/20221121-OHT1T51291.html
ホセイン・ホセイニのキーパーグローブ
ワールドカップカタール大会。ベイランヴァンドが前半早々に味方との接触で負傷し退場。急遽出場することになりました。イラン国内リーグで長く活躍するゴールキーパーです。
前半早々での交代出場は本当に難しい。ベイランヴァンドの負傷の状況次第ではありますが、２戦目以降も出場する可能性がありますので、挽回を期待します。
アディダス プレデター プロ / adidas predator pro
ホセイニが使用しているのはアディダスプレデターの最新モデルです。
カタールワールドカップ公式球のアル・リフラとデザインの統一性があり、完全にカタール大会を意識したデザインになっています。
イランのゴールキーパーのメンバーを見ると、「アミル・アベドザデー」という選手がいます。カタール大会では第３GKの位置づけでの参戦と思います。
「アベドザデー」
ピンときたのは私だけではないはず。そうです。90年代のイラン代表のレジェンドGKで、日本代表の前にも何度も立ちはだかった選手、アハマド・レザ・アベドザデの息子さんです。
https://www.tehrantimes.com/news/461313/Eagle-of-Asia-turns-55
韓国代表(10大会連続11回目)のゴールキーパー
Jリーグからも多くの選手が選ばれている韓国代表。アジアでは開催国カタール、最終予選を圧倒的な強さで突破したイランに続いて出場を決めています。
２００２年にはアジアでは過去最高位となるベスト４進出を果たしています。
韓国代表の最新のゴールキーパーは以下のメンバです。
| 選手名 | 所属チーム | 生年月日 | 身長体重 |
|---|---|---|---|
| 金承奎(キム・スンギュ) | アル・シャバブ(サウジアラビア) | 1990.9.30 | 187/80 |
| 趙賢祐(チョ・ヒョンウ) | 蔚山現代FC | 1991.9.25 | 189/75 |
| 宋范根(ソン・ボムグン) | 全北現代モータース | 1997.10.15 | 194/86 |
| 金東俊(キム・ドンジュン) | 済州ユナイテッド | 1994.12.19 | 189/85 |
キム・スンギュ のキーパーグローブ
キム・スンギュは2022年7月にＪリーグ柏レイソルからサウジアラビアのアル・シャバヴ・サウジに移籍。柏レイソルではU-22世代を代表するゴールキーパーの一人である、佐々木雅士の台頭によるところが大きいです。
2019年のアジアカップでもレギュラーで出場しており、2022年ワールドカップ予選でもゴールを守り、14試合でわずか3失点と、ワールドカップ出場に大きく貢献しています。2022年のワールドカップでもスタメン出場が濃厚です！
キム・スンギュが使用するのはadidas predatorの2022年秋冬モデルです。
adidas predator / アディダス プレデター
おそらくワールドカップカタール大会本選では、ワールドカップ仕様の最新モデルを使用することになるのではないでしょうか。
サウジアラビア代表(2大会連続6回目)のゴールキーパー
最終予選では日本と同組で苦しめられた相手でもあるサウジアラビア。ワールドカップ予選やアジアカップでは常に苦しい試合を強いられます。ワールドカップでは１９９４年のアメリカワールドカップでベスト１６に進出したのが唯一の決勝トーナメント進出と、あまり結果を残せていません。
サウジアラビアの選手は、海外リーグでプレーしている選手が少ないです。海外移籍を制限する国策や、国内リーグの給与水準が高いからです。普段から同じチームでプレーするチームメイトが多いことや、海外リーグのスケジュールに左右されないチーム強化ができることは大きなメリットですよね。
サウジアラビア代表の最新のゴールキーパーメンバは下記です。
| 選手名 | 所属チーム | 生年月日 | 身長体重 |
|---|---|---|---|
| モハメド・アル・オワイス(Mohammed Al-OWAIS) | アル・ヒラル | 1991.10.10 | 187/79 |
| モハメド・アル・ヤミ(Mohamed Al Rubaie Al-YAMI) | アル・アハリ | 1997.8.14 | 188/78 |
| ファワズ・アル・カルニ(Fawaz Al-QARNI) | アル・シャバブ | 1992.4.2 | 185/65 |
| ナワフ・アル・アキディ(Nawaf Al-AQIDI) | アル・ナスル | 2000.5.10 | 188/83 |
モハメド・アル・オワイス のキーパーグローブ
ワールドカップに出場するのは、モハメド・アル・オワイスが濃厚です。ワールドカップ予選では、日本代表と対戦したときにも出場していたゴールキーパーで好セーブがありましたね。
ロシアワールドカップでは、思うような活躍ができず、サウジアラビアのサッカー連盟会長がアル＝オワイス選手を含む失点に関与してしまった選手に、
「処分する」
といったとか言わなかったとかで、背筋が凍り付きました。
アル・オワイスが使用しているのはナイキのヴェイパーグリップというグローブです。
最近はナイキのキーパーグローブをオンラインで購入できるサイトが少なくなってきていますが、サッカーショップ加茂で購入することが可能です。
Nike VaporGrip 3 / ナイキ ヴェイパーグリップ３
オーストラリア代表(5大会連続6回目)のゴールキーパー
強豪オーストラリア代表は、今回のワールドカップ予選で大苦戦。最終予選を３位で終え、アジアプレーオフでUAEを倒し、大陸間プレーオフでPK戦の末ペルーを下し、なんとか最後の枠でワールドカップ出場を決めています。底力ですね。
そのPK戦で話題になったのが「ダンシング・ヒーロー」ことアンドリュー・レッドメインです。PK戦で相手選手へプレッシャーをかけるための動きが話題になりました。動画も見てみてください。
オーストラリア代表の最新のゴールキーパーは以下。
| 選手名 | 所属チーム | 生年月日 | 身長体重 |
|---|---|---|---|
| マシュー・ライアン(Matthew RYAN) | FCコペンハーゲン(デンマーク) | 1992.4.8 | 184/82 |
| ミッチェル・ランゲラック(Mitchell LANGERAK) | 名古屋グランパス(日本) | 1988.8.22 | 192/81 |
| アンドリュー・レッドメイン(Andrew REDMAYNE) | シドニーFC | 1989.1.13 | 194/84 |
マシュー・ライアンのキーパーグローブ
最終予選で話題になったレッドメインですが、その試合も出場したのがPK戦要員として。オーストラリアの正GKは現在デンマークリーグのFCコペンハーゲンに所属する、マシュー・ライアンです。
しかし、日本人にはなじみの深い、名古屋グランパスのランゲラック選手も最新のメンバーには名を連ねています。2021シーズンのJリーグベストゴールキーパー であるランゲラック選手がワールドカップで出場する姿を見てみたいですね。
マシュー・ライアンは以下の記事ではKaliaaerのキーパーグローブを利用していると紹介しました。
しかし、現在はuhlsportのキーパーグローブを使用しているようです。
uhlsport SMU / ウールシュポルト SMU
※SMUはトッププロ選手に許されるカタログ外の限定品でSpecial MakeUpの略です。類似のグローブには以下のようなものがありました。
日本代表(7大会連続7回目)のゴールキーパー
アジア最後は、我らが日本代表です。１９９８年に川口能活、楢崎正剛、小島伸幸の３名のゴールキーパーを擁する日本代表が史上初めてワールドカップ出場を決めて以来、７大会連続で出場。簡単なようで難しい偉業だと思っています。
日本代表は最新メンバーは以下。
| 選手名 | 所属チーム | 生年月日 | 身長体重 |
|---|---|---|---|
| 川島 永嗣(KAWASHIMA Eiji) | ストラスブール(フランス) | 1983.3.20 | 185/80 |
| シュミット・ダニエル(SCHMIDT Daniel) | シント・トロイデン(ベルギー) | 1992.2.3 | 196/90 |
| 権田 修一(GONDA Shuichi) | 清水エスパルス | 1989.3.3 | 187/85 |
| 谷 晃生(TANI Kosei) | 湘南ベルマーレ | 2000.11.22 | 189/82 |
ゴールキーパーの登録が４名であれば、上記メンバーがそのまま選出されるのではないでしょうか。
森保監督から信頼の厚い、正GKとしての選出が濃厚の権田。選出となれば、ワールドカップ4大会目とワールドカップの怖さを誰よりも知る川島。東京五輪で大舞台での強さを示した、若き守護神、谷。そして、先日の親善試合でPKストップを含むダイナミックなセービングで、正GK候補として猛烈アピールのシュミット・ダニエル。
まさに盤石な体勢です。
権田修一のキーパーグローブ
何もなければワールドカップの舞台に立つのは権田修一になるでしょう。
Jリーグ、清水エスパルスで披露するプレーもレベルが高く、何より森保監督就任以来、正GKとしてチームを支えてきた実績があります。よっぽどのことがない限りは、このタイミングで正GKを変えることはないでしょう。
以下の記事でも書きましたが、権田ほど、代表招集から正GKとして活躍するまでの期間が長かった選手もいません。
Jリーグで見せるダイナミックなセービングや安定感のあるプレーをワールドカップの大舞台で見てみたいですね！
uhlsport HyperRed / ウールシュポルト ハイパーレッド
権田選手が使用するキーパーグローブはuhlsportのハイパーレッドというグローブです。ウールシュポルトの最新モデルですね。
まとめ
FIFAワールドカップカタール大会2022に出場予定のゴールキーパーと、その使用するキーパーグローブをまとめ、アジア編でした。
- サード・アル・シーブ(adidas)
- アリレザ・ベイランヴァンド(ulhsport)
- キム・スンギュ（adidas）
- モハメド・アル・オワイス（nike)
- マシュー・ライアン(uhlsport)
- 権田修一(uhlsport)
ワールドカップではこの個性的なゴールキーパーのプレー、そして彼らが使用するキーパーグローブにも注目して楽しんでもらえればと思います！