日本代表ヨーロッパ遠征 – 2001.10.30

日本代表ヨーロッパ遠征 – 2001.10.30
  ※本コラムは昔運営していた川口能活ファンサイト(深海)で掲載していたコラムを再掲したものです。一部内容が古い可能性がありますがご了承ください。  

10月4日、7日にそれぞれ、日本代表はセネガル、ナイジェリアというアフリカ勢とヨーロッパで対戦した。セネガル戦には都築、ナイジェリア戦には川口というGKが出場することとなった。結果は0-2、2-2とイマイチに終わり、また両GKが目立った試合になった。ここで納得がいかないのがこの2試合の両GKの評価は同じということだ。各メディアではセネガル戦の都築を絶賛した。たしかにセネガル戦の都築は目立っていた。しかし、プレーのレベルは川口の足元にもおよばない、そう確信した試合だった。しかし、評価は川口と同等。

前半左サイドからのミドルシュートを都築が辛うじて右手ではじき出したプレーがあった。そのプレーを誰もがスーパーセーブと絶賛する。しかし、冷静に見てみると、あれだけ右手でしっかりとはじきだしているのに、シュートはポストの右、ギリギリのところを通り過ぎていった。ということは、あのシュートは相当にコースが甘かったのではないか??テレビの映像の角度の関係で、はっきりとはいえないが、川口ならば、正面でキャッチできていたシュートなのではないだろうか、と思わずにはいられない。あの、GKの対応は難しい。なぜなら、ボールが動いている中からのシュートであるため、GKは直前までポジションを修正し、その中でシュートに対応しなくてはならないからだ。キーパーは相手にシュートを打たれる瞬間には、静止して、両足に同じだけ体重をかけて、シュートに対して構えなければならない。たとえポジションの修正が間に合っていなくても、しっかり構えていないよりはマシなのだ。都築の動きを見れば明らかであるが、彼はシュートを打たれる瞬間、全体重が左にかかってしまっていた。完全に止まりきれていなかったのだ。だから、右ゴールのほぼ中心に飛んできているシュートに対して、右手で辛うじて触るのが精一杯だったのだ。それをスーパーセーブと呼ぶのはどうかと思う。あのシーン、もし相手FWがゴロのシュートを打っていたら、たとえ甘いコースに来ても触ることができなかっただろう。都築といえば、コンフェデレーションズカップのブラジル戦のセーブも思い出す。ブラジルのライナー性の頭越しのシュートを後ろに飛んではじき出したのがあった。が、あれも、そもそも都築のポジショニングが前過ぎたのが原因であり、スーパーセーブというより、ただの「自分でまいた種」だったわけだ。

ナイジェリア戦の川口は完璧だった!!2失点は仕方ないゴールであるのは誰もが認めるところだろう。後半のオコチャの鋭いミドルシュートも右に飛んで落ち着いてキャッチしていたし、後半、1対1のシーンでは絶妙なポジショニングで相手にシュートを外させたプレーもいくつかあった。

試合の評価というのは、実力との相対評価なのだろうか?たとえば、高校生が代表の試合に出て、ちょっと活躍したら、「高校生の実力からしたらすごい活躍だ」と評価は9や10になるのだろうか?そんなはずがない。しかし、実際には、川口が活躍しても大して評価されない割には、川口のミスは大きな減点対象にされてしまっている気がする。もちろん、それは日本NO1キーパーに対する期待の現れともとれるのだが、もう少し平等に評価して欲しいな、と思ってしまうときがある。