グラハム・リックス様へ – 2001.2.12

グラハム・リックス様へ – 2001.2.12
 ※本コラムは昔運営していた川口能活ファンサイト(深海)で掲載していたコラムを再掲したものです。一部内容が古い可能性がありますがご了承ください。 

あなたはまだ気づかないのでしょうか?自分が犯してしまっている重要なミスに。あなたは日本最高のGKを3億円もかけて獲得しておきながら、ベンチにすら入れていない。まさに宝の持ちぐされ。たしかにベンチを外れる前の川口はミスも失点も多かった。まずは、12月30日のグリムスビー戦。この試合は川口も自分のミスだと認める試合。CKへ飛び出し、キャッチしたところを相手FWに突っ込まれボールをこぼしてしまい、それを押し込まれ失点しました。しかし、川口は「Jリーグではキーパーチャージを取られるシーン」と言っています。つまり、このミスの原因は日本とイングランドの審判の基準の相違が原因。おそらくこの試合で川口はイングランドのキーパーへのチャージの基準を痛感することになったので、これからはこういうシーンではパンチングで逃げるなどの対策が立てたれ、とにかく同じミスは繰り返さないことは間違えありません。そして、年が明けて1月4日のFA杯のレイトン・オリエントとの試合。この試合は川口が壁の指示をしてる間に審判が笛を吹いて失点。日本ではこういうシーンはなかなかありません。これは審判の日本人GKに対するいやがらせなのでしょうか?あるいはこれもやはり日本とイングランドの審判の判断基準の相違なのでしょうか?いずれにしても、これはこの先二度とありえない失点です。たまたまこのようなミスが連続してしまっただけで、川口をミスだらで安定感のない3流GKというレッテルを貼るのはあまりにも安易なのではないでしょうか?

コミュニケーションの不足?試合中で必要最低限なのは、GKがキャッチするのか、DFがクリアするのか判断の声、DFのポジションの修正の声、壁の指示など。そんな指示をインタビューも英語できちんと受け答えのできる川口ができていないはずがないじゃないですか。それともポーツマスFCのDF陣は、スパイクの履き方から、どっち足から踏み出すかまで、いちいちキーパーの指示を聞かないと自分では何もできないほど無能な選手の集まりなのでしょうか?DFを統率できるような選手は一人も存在しないのでしょうか?フランス代表GKのバルテズが、マンチェスターユナイテッドにおいて、英語でそこまで細かい指示をだしているのでしょうか?コミュニケーション不足、コミュニケーション不足っていうけど、結局は減らないポーツマスの失点を多額の移籍金で獲得した日本人GKのせいにしたいだけじゃないですか。

今、ポーツマスFCのメンバーの中に世界一厳しい大会の予選、つまりW杯予選を戦ったことのある選手が一体何人いますか?プロシネツキ?たしかに。しかし他には?イングランド1部リーグの監督ともあろう方が、経験というものの大切さというものを知らないはずがありませんよね。ならばなぜ、代表キャップ数50以上を誇り、厳しいW杯のアジア予選も経験してきている川口の経験をチームに活かそうとしないのか?苦しいときに頑張ることで結果がついてくることをチームで一番よく知っているのは、それをチームに伝えられるのは、オリンピックもワールドカップも予選からフル出場で経験した日本代表のGKなんじゃないかって思うのですが。

そして今あなたが使っている42歳のデーブ・ビーサント。今どきあんな高く上がるキックはダサいですよ。FWは受けにくいし、カウンターにはならないし。攻守の切り替えが早い現代のサッカーには対応してない。大体彼に代わったところで、失点は全然減ってないし、むしろ増える一方だし。そろそろ失点がかさんでいたのはJリーグからきた日本人GKのせいじゃないってことはわかっているんでしょ?それなら再び川口をスタメンに戻すべきです。川口が試合に出た頃からポーツマスFCの得点が明らかに上がってるのは事実。ベテランの力は偉大です。でも、彼を使い続けている限り、チームの状態がこれ以上上向きになることはないでしょう。これからプレミアに昇格しようかという発展途上のチームが、チーム力の現状維持、安定化を計ってどうしようというのでしょう?それならば、川口を使ってチーム全体としてさらなる成長を目指すべきだと思うのですが。正直今年のポーツマスFCのプレミア昇格の可能性は低い。それなら2年3年プランでチームを強くしていく方針に切り替えるべきなのではないでしょうか?本人もめざましいスピードで成長しつづける、日本屈指のGK川口能活を中心に。