J1リーグ2023シーズンのゴールキーパーの活躍を数字で振り返ります!
開幕30周年という記念すべきシーズンでした。前川黛也選手がゴールを守るヴィッセル神戸が初優勝を果たしたり、今が全盛期と思わせるレベルの高いプレーを披露する、西川周作選手率いる浦和レッズがACLで優勝したり、見所たくさんのシーズンでしたね。
そんなシーズンにおけるゴールキーパーの活躍を、以下の4つのスタッツでランキング形式で振り返ります。
- セーブ率
- セーブ数
- 防御率
- クリーンシート数
データソースは、https://fbref.com/ です。
J1リーグセーブ率ランキング2023 ベスト3!
最初に紹介するスタッツはセーブ率です。
セーブ率とは何かというと、枠内のシュートのうち、ゴールキーパーが止めたシュートの割合です。ゴールキーパーのシュートストップにおけるチームへの貢献度を最もよく表したスタッツといえます。対象は20試合以上出場している選手です。
セーブ率1位:朴一圭 | Park IlGyu 76.1%
- 国籍:日本
- 誕生日:1989年12月22日
- 身長/体重:180cm/76kg
- 所属チーム:サガン鳥栖(藤枝MYFC→FC KOREA→藤枝MYFC→FC琉球→横浜F・マリノス→)
- 代表歴:-
セーブ率第1位は、サガン鳥栖の朴一圭選手です。サガン鳥栖の被シュート数はリーグワースト2位の180本。1位は16位の湘南ベルマーレの182本で、3位は残念ながら降格した横浜FCの173本です。
朴一圭のシュートストップ力により、なんとかチームは15位に踏みとどまったともいえるかも知れません。
セーブ率2位:西川周作 | Shusaku Nishikawa 75.7%
- 国籍:日本
- 誕生日:1986年6月18日
- 身長/体重:183cm/81kg
- 所属チーム:浦和レッズ(大分トリニータ→サンフレッチェ広島→)
- 代表歴:日本代表(2009~)
セーブ率第2位は、浦和レッズの守護神、西川周作です。
2023年シーズン、何より素晴らしかったのがACLの優勝です。決勝では押し込まれる展開ながらもスーパーセーブを連発し、見事勝利に貢献しました。準決勝でのPK戦でのストップも見事でしたよね。
自身10シーズン目となるJ1リーグでもシーズン序盤まで優勝争いを繰り広げ、最終順位は4位でした。西川周作の活躍がしっかりとチームの成績につながり、スタッツにも表れているということだと思います。
セーブ率のスタッツ自体素晴らしいですが、西川も、そして1位の朴もJ1リーグで全34試合フル出場している点も称賛に値します。シーズンを通してレベルの高いプレーを続けていたことの表れですよね。
セーブ率3位:キム・ジンヒョン | Kim Jin-hyeon 75.5%
- 国籍:韓国
- 誕生日:1987年7月6日
- 身長/体重:192cm/82kg
- 所属チーム:セレッソ大阪(-)
- 代表歴:韓国代表(2011~)
最後に紹介するのは第三位のキム・ジンヒョン選手。外国籍の選手ながら、セレッソ大阪では歴代最多の試合出場数を誇ります。また、Jリーグの外国籍選手としても最多出場の記録を持ちます。
それだけでなく、スタッツとしてもセーブ率75.5%と高レベルなプレーを維持しています。2023年シーズンは怪我で長期離脱もありまして、出場試合数は20試合に留まりましたが、素晴らしい成績です。
J1リーグセーブ数ランキング2023 ベスト3!
続いてのスタッツはセーブ数です。こちらはわかりやすく、単純に何本のシュートを防いだのかという指標です。
セーブ数というスタッツは評価が難しいです。
どういうことかというと、強いチームほどGKが打たれるシュートは少なく、そうでないチームは打たれるシュート数が多い。つまりゴールキーパーの実力によらない要素が大きくなります。
また、ゴールキーパーの仕事はシュートを止めることだけでなく、味方に指示を出してシュートを打たせないようにすることも失点を少なくするための大切の要素になります。
ですので単純にセーブ数が多い方が、良いゴールキーパーであると単純には評価ができない点が難しいです。
とはいえ、やはりセーブをした分、失点を防いでいることには間違いないので、ランキングで紹介します!
セーブ数1位:朴一圭 | Park IlGyu 136本
1位はセーブ率に続いて、サガン鳥栖の朴一圭選手が二冠です!シュート数の136本は2位の97本と比べてもダントツの数字です。昨シーズン1位の権田選手が、116本からもその数字の大きさがうかがえますよね。
大量に降り注ぐシュートを、孤軍奮闘とも言っていい活躍でシュートストップした。そんなシーズンだったと言えるかも知れません。
セーブ数2位:ソン・ボムグン | Song Bumkeun 97本
- 国籍:韓国
- 誕生日:1997年10月15日
- 身長/体重:194cm/88kg
- 所属チーム:湘南ベルマーレ(全北現代モータース→)
- 代表歴:韓国代表 (2022~)
セーブ数2位につけたのは、湘南ベルマーレのソム・ボングンでした。セーブ数は97。
ソン・ボムグンは韓国Kリーグの名門、全北現代でプレーした後、2023シーズンに湘南ベルマーレに移籍しました。途中左足の疲労骨折により2か月ほど離脱したため、出場試合数は24試合に留まっています。1試合あたりのセーブ数に換算すると、1位の朴選手を上回るセーブ数になりますね。
湘南ベルマーレのJ1リーグ残留に大きく貢献したといえると思います。
セーブ数3位:ミチェル・ランゲラック | Mitchell Langerak 92本
- 国籍:オーストラリア
- 誕生日:1988年8月22日
- 身長/体重:193cm/80kg
- 所属チーム:名古屋グランパス(メルボルン・ビクトリーFC→サウス・メルボルンFC→ボルシア・ドルトムント II→ボルシア・ドルトムント→VfBシュトゥットガルト→レバンテUD→)
- 代表歴:オーストラリア代表(2013~)
3位は名古屋グランパスのランゲラック。セーブ数は92本です。
気づけば名古屋グランパス移籍4年目の2023年シーズン。名古屋グランパスのレジェンド、ストイコビッチを抜いて、名古屋グランパスの歴代外国人籍選手としての最多出場記録を更新しています。スタッツから見ても貢献度は大きいですよね。ランゲラック選手も2023年シーズンは全34試合に出場。素晴らしいです。
J1リーグ防御率ランキング2023 ベスト3!
防御率は1試合あたりの失点数です。
シーズンを通して1試合あたり1失点(つまり防御率1.00)以下だと、シーズンとしては大成功といえる1つの目安になるといえます。そこにも注目しながら、防御率のランキングを見ていきましょう。
防御率1位:西川周作 | Shusaku Nishikawa 0.76
防御率1位は、浦和レッズの西川周作選手!浦和レッズは2023シーズンで最も失点の少なかったチームですが、西川選手はJ1リーグ全試合に出場していますので、その貢献度は大きいです。
失点数は必ずしもゴールキーパーだけでどうにかなるものではないですが、失点数が少なく、かつ防御率もリーグナンバー2ですので、西川選手のチームへの貢献度は大きいですよね。
その活躍が認められ、Jリーグアウォーズ2023では、自身6回目となるベスト11に選出されています。
防御率2位:大迫敬介 | Keisuke Osako 0.83
- 国籍:日本
- 誕生日:1999年7月28日
- 身長/体重:187cm/86kg
- 所属チーム:サンフレッチェ広島(-)
- 代表歴:日本代表(2019~)
防御率2位はサンフレッチェ広島の大迫敬介選手です。
サンフレッチェ広島は2022シーズンに続きリーグ3位。あと少しで優勝に手が届きそうで届かない感じですが、大迫自身もフル出場し、防御率も0.83ということで、守備陣としては及第点以上の活躍といえると思います。
2024シーズンは2023シーズンを持って引退した林卓人選手がつけていた背番号1を受け継ぎます。日本代表でも評価が高まる大迫選手。2024シーズンこそJ1リーグ制覇もありうるのではないかと期待しています。
防御率3位:前川黛也 | Daiya Maekawa 0.85
- 国籍:日本
- 誕生日:1994年9月8日
- 身長/体重:191cm/86kg
- 所属チーム:ヴィッセル神戸(-)
- 代表歴:日本代表(2021~)
3位は今シーズンJ1リーグを制覇したヴィッセル神戸の前川黛也選手。
自身は34試合にフル出場。失点数もリーグ3位の29失点という成績でした。スタッツも大切ですが、やはりチームの優勝にフル出場で貢献できるゴールキーパーというのは文句なしに偉大だと思います。
2023年11月には日本代表で途中出場ながらもデビューを果たしました。アジアカップ2023では全試合スタメン出場した鈴木彩艶選手の代わりに前川選手を推す声もありましたが、結局ベスト8で敗れるまで残念ながら出番はありませんでした。
J1リーグクリーンシート数ランキング2023 ベスト3!
クリーンシートとは、いわゆる無失点の試合です。1試合を通じてゴールを守り切るクリーンシートこそ、ゴールキーパーの醍醐味ですよね。
そんなクリーンシートの数をランキングで見てみましょう。なお、2023シーズンのクリーンシート数ランキングは2名が同率1位です!
クリーンシート数1位タイ:西川周作 | Shusaku Nishikawa 15
1位は防御率に続き、西川周作選手でした!セーブ率2位、防御率1位、そしてクリーンシート数でも1位。さらにはチームにACL優勝というタイトルをもたらし、J1リーグでも4位。
Jリーグアウォーズのベスト11も納得に結果ですよね。
クリーンシート数1位タイ:早川友基 | Tomoki Hayakawa 15
- 国籍 :日本
- 誕生日 :1999年3月3日
- 身長/体重:187cm/81kg
- 所属チーム:鹿島アントラーズ(-)
- 代表歴:-
西川と同率1位は鹿島アントラーズの早川友基。
早川が鹿島に入団したのは大卒で2021年です。2022年後半には、クォン・スンテ、沖悠哉をおさえてスタメンに出場し、2023年シーズンはシーズン通してフル出場を果たしています。
早川は、クリーンシート以外のスタッツはセーブ率66.7%と下から数えた方が早いですし、セーブ数も56と朴一圭の半分にも及びません。
だからといって、早川が良いゴールキーパーではないのかというともちろんそんなことはありません。守りが強固なチームにおいては、そもそも打たれるシュート数も少ないですし、その分セーブ数は当然少なくなります。
シュート数が少ないこと自体、ゴールキーパーがディフェンスを動かし未然にシュートを打たせないようにしたのかも知れませんし、クロスボールを適切に処理して、相手の2次、3次の攻撃を防いだりと、ゴールキーパー自身の成果かも知れません。
また、セーブ率に関しても一見ゴールキーパーの実力をよく表していそうに思えますが、守備の強いチームの場合、簡単なシュートが飛んでくることは少なく、飛んでくるのは屈強な守備をくぐりぬけた難しいシュートが多かったりします。
早川選手がチームに貢献し、その結果鹿島アントラーズの5位フィニッシュに貢献しているのは間違いありません。
クリーンシート数3位:前川黛也 | Daiya Maekawa 14
紙一重の差で第四位は、2023年のJ1リーグ王者、神戸の正GK、前川黛也です。
ご存じの方も多いかも知れませんが、前川選手はお父さんもプロサッカー選手で、かつゴールキーパーです。
Jリーグ元年のゴールキーパーを紹介した記事の中でも登場する、前川和也さんですね。
前川和也さんも、なんと元日本代表ゴールキーパー!2023年のミャンマー戦に途中出場し、代表デビューを果たしたことで親子2代で日本代表で試合出場を果たすことになりました。すごいことですよね。
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DAZNでは以下の試合が視聴可能です!
- 日本代表(アジアカップ、ワールドカップ予選など一部試合)
- Jリーグ(J1, J2, J3)、ACL
- ラ・リーガ
- セリエA
- リーグアン
- ベルギーリーグ
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まとめ
J1リーグ2023シーズンのゴールキーパーの活躍を数字で振り返りました。簡単に振り返ると、
のような結果でした。本ブログでは毎年Jリーグのスタッツを紹介していますので過去の記事も合わせて見比べてみてください!