コラム

パーフェクト - 2004.12.27

  ※本コラムは昔運営していた川口能活ファンサイト(深海)で掲載していたコラムを再掲したものです。一部内容が古い可能性がありますがご了承ください。  

同年代の周りのみんなは社会人になろうとしています。 学生から社会人になるにあたって一番変わることは、やはり「責任感」かな、と最近感じています。 すなわちこれは「子供」から「大人」になること、ともいえるのではないかとも思うのですが、 社会人になれば、ミスが許されなくなる。 そう、なんでもパーフェクトにこなさなければいけないということです。 前にキムタクが出てる「GOOD LUCK!!」というドラマで、 香田キャプテンがフライトの前にクルー達に必ずいう、 「今日もパーフェクトなフライトにしよう」 というこのセリフが個人的にはすごく大好きなのです。 例えばこのパイロットという仕事はたった一つのミスで、 数百人の人の命が失われてしまう可能性のある仕事なわけで。 ここまで顕著な例じゃなくても、 自分のすることが多くの人の生活を大きく左右する可能性のあること、 これは学生時代のバイトではなかなかなかったことです。

ミスをしないためにはホントに確認確認を繰り返すしかないのかな、と思います。 自分したことを一つ一つ確認すること。 少しでも不安な要素があることならば、 そのバックアップを何重にも用意しとかなければいけない。 これはGK似ているんですよね。 例えばコーナーキック一つにしても、考えることは、 出るか出ないかの2つだけじゃない。 ただの練習であれば確実に届くようなボールでも、 もしかしたら相手FWがぶつかってくるかも知れない。 GKはコーナーキックのあの混沌としたペナルティーエリアの中でも、 大体の敵の位、置味方の位置を確認しておかなければならなくて、 さらに、空中で相手がぶつかってくる可能性を予測して、 万が一ぶつかられてもその衝撃を最小限に抑えてボールをこぼさないような体勢で ボールをキャッチする必要がある。 あのたった数秒間の間に確認すること、考えることはこんなにもたくさんあるのです。 シュートのときだってそう。 もちろんボールから目を離してはいけないけど、 ボールを持っている相手の体勢、 つまりシュートを打てる体勢かどうかを常に確認しておかなければならないし、 パスの可能性はないかを知るには、周りに相手選手がいないかどうか、 また、いたとしてもDFがしっかりつくことができているかを確認することもしなきゃいけない。 シュートを打たれた後だって、 もし予想外にDFや相手にあたったときにも反応できるような体勢でいなければいけない。 これらのことを当たり前にできるようにならないとGKが務まらないように、 当たり前ににパーフェクトな仕事を目指せるようじゃなければ、 社会人にはなれないのかな、と思います。

というわけで、もうすぐ社会人の扉を叩こうという来年の一年間、 常にパーフェクトを目指すこと、これを抱負にしようかと思います。

-コラム
-