日本代表で長年活躍しているGKといえば、権田修一選手。日本で最高の守護神といえます。ゴールキーパーをやっている、小学生や中学生、もちろん社会人のプレイヤーでも権田選手のプレーに憧れる人もたくさんいるのではないでしょうか。
本記事では、権田選手が愛用するキーパーグローブや、国内、海外で複数のクラブで活躍する権田選手の過去の活躍について紹介します。
権田修一が現在使用するキーパーグローブ
権田選手が現在使用しているグローブはロイシュというブランドのキーパーグローブです。使用しているのは、ファーストグリップというコレクションのグローブ。アローデザインが施されたキーパーグローブです!
reusch Fastgrip / ロイシュ ファーストグリップ (ハイエンドモデル)
権田選手は2023年1月からロイシュと契約し、グローブの提供を受けています。それ以前はどんなキーパーグローブを使用していたのかも合わせて紹介していきたいと思います
権田選手が使用するロイシュのキーパーグローブを購入する際には以下の記事を参考にしてくださいね!
権田修一のプロフィール
Embed from Getty Images- 名前:権田修一(Shuichi Gonda)
- 国籍:日本
- 誕生日:1989年3月3日
- 身長/体重:187cm/83kg
- 所属チーム:ヴィッセル神戸 (FC東京→SVホルン→サガン鳥栖→ポルティモネンセ→清水エスパルス→デブレツェニVSC→)
- 代表歴:日本代表(2010年~)
権田の各移籍先での活躍とグローブ
FC東京と権田修一(2007年~2016年)
権田といえばFC東京のイメージがありますね。権田はFC東京の下部組織からの生え抜き選手で、U15FC東京、つまり中学生の頃から所属しています。2007年にトップチームデビューし、Jリーグで200試合以上出場しています。
FC東京では山あり谷あり。2009年には、Jリーグも5位と躍進。個人としてもシーズン15完封という当時としてJ1の最多を記録していました。合わせてナビスコカップでも大活躍の末、自身として初タイトルを獲得しています。
一方、2010年はチームは低迷し、J2降格。2011年シーズンはさすがの力の違いを見せつけJ2で優勝しJ2復帰を果たすものの、個人としては一時的にスタメンをとられるなど振るわないシーズンでした。
J1復帰後、チームは8位~10位と振るわず。また日本代表には2010年にデビューしているものの、FC東京在籍中の2016年までの出場試合数はわずかに3。ものごとはうまく進まないプレッシャーのようなものもあったのでしょうか。2015年のはオーバートレーニング症候群を発症し、鮮烈を離脱。そのままFC東京で戦列に復帰することはありませんでした。
キーパーグローブに注目してみると、この頃はまだ、uhlsportのグローブは使用しておらず、adidasのグローブを使用していますね。
初めての海外移籍。権田がSVホルン移籍を決めた理由とは?(2016年)
少し何かが停滞しているなと感じたら、例え居心地が良くとも環境を変えてみることも時には重要です。
権田は2016年に、当時オーストリア3部のSVホルンへの移籍を決めます。FC東京からのレンタルですね。SVホルンは本田圭佑が経営に携わるクラブで、日本人選手も多く所属していました。
SVホルンへの移籍の理由を本人はこう語っています。
「僕がここに来たのはシンプル。環境を変えて、自分を変えてプレーする必要があったから。自分の挑戦のため。それだけですよ」
https://number.bunshun.jp/articles/-/825048?page=4
また欧州中堅リーグの3部とはいえ、欧州でプレーすることで、チャンピオンズリーグ出場という夢への可能性も魅力の一つだったといえます。
「欧州でプレーする誰もが、チャンピオンズリーグに出たいと思っている。僕も変わらない。~中略~でも日本にいたら、それが現実的ではなかった。」
https://number.bunshun.jp/articles/-/825048?page=3
SVホルンでは、日本人監督と現地の選手達をつなぐ橋渡し的な存在を果たすなど、チームのマネジメント面でも貢献しましたが、選手としては怪我に苦しめられた(右脛骨を骨折)こともあり、思うような活躍ができなかったというのが正直なところでしょうか。しかし、レベルの高いゴールキーパー陣に囲まれて、日本ではできないような練習を経験できたことや、日本人監督と選手達の橋渡しとしてチーム全体を見ながら行動するような経験は、きっと権田にとって大きな糧になった経験だったのだと思います。
さて、この頃も、権田はadidasのグローブを使用しています。現在はadidasはプレデターというモデルをイチオシ展開していますが、当時はエースというモデルが主流でした。
adidas ACE / アディダス エース(ハイエンドモデル)

adidas ACE / アディダス エース(エントリモデル)

権田選手がかつて使用してた、アディダスのキーパーグローブの購入を考えている方は、以下の記事を参考にしてください!
なぜ権田はサガン鳥栖のサポーターに謝罪したのか?(2017年~2018年)
2017年シーズンからは、権田は古巣のFC東京ではなく、サガン鳥栖でプレーしています。
第5節のFC東京戦(3-3)では、試合終了後にFC東京のサポーターに泣き崩れながら謝罪しにいったことが話題になりました。
https://www.football-zone.net/archives/57047
なぜ権田は涙ながらにFC東京のサポーターに謝罪したのか。
FC東京からSVホルンにレンタル移籍していましたが、2016年12月にレンタルの期限を満了し、FC東京に戻ることになりました。しかし、前述のように欧州でステップアップしていく夢があったため、2017年1月にFC東京と契約解除。理由としては、欧州でのプレーを希望するためでした。
しかしながら、欧州での移籍先が見つからず。そんな折、サガン鳥栖からの熱心なオファーがあり、同クラブへの加入を決意。FC東京からすれば裏切りともとれる決断ともとれますね。もちろん、その誠実な性格は周知の通りなのでこの決断には本人も頭が燃えるくらい悩んだでしょう。
2017年1月時点で欧州での移籍先が見つからなければ、次は2017年8月の移籍市場を待つ必要があります。その間に無所属となるのは自身のキャリアとしても大きな痛手になります。
そういった経緯もあり、古巣FC東京との試合後には、サポーターに涙ながらに謝罪しに行ったのです。勇気のある行動ですよね。
サガン鳥栖での2シーズン、正GKとしてほぼ全ての試合に出場し、2018年には残留に貢献したとしてチームのMVPにも選出されています。
「勝ち点40を積み重ねないと残留できない」と、意識を自分達に向けること。それを権田はチームに伝えていました。自身のFC東京での降格時の経験を活かして、試合終了後、すぐに同じ降格争いをしているチームを結果を気にするのではなく、自分達が必要な勝ち点を獲得するために何ができるのか、ということに集中すること。そういう考えをチームに浸透させることで、プレー面だけでなく、メンタル面でもチームを残留に導きました。
MVP文句なしの活躍ですよね。
さて、グローブにも注目すると、変わらずadidasのACEというモデル。このブルーのモデルはかっこよかったんですよね。
adidas ACE / アディダス エース(ハイエンドモデル)

二度目の海外挑戦先はポルトガル1部、ポルティモネンセSC!(2019年~2021年)
2019年、権田は再び海外サッカーへの挑戦を決断します。挑戦先はポロトガル、ボルティモネンセSC。日本代表MF中島翔哉やGK中村航輔が所属したチームですね。
二度目の海外挑戦の理由を以下の記事で語っています。要約すると。
個人的には素晴らしい記事だと思いますので。是非読んでください。
https://diamond.jp/articles/-/193017?page=3
余談ですが、「能活さんを真似して低いパントキックを蹴るようになった、あるいはボールへ果敢に飛び込むようになったゴールキーパーが、僕を含めてけっこういたと思うんですよね」これ、すごいわかります笑
また、2019年に開催されたアジアカップでは日本代表としても正GKとしてフル出場し、この頃から日本代表の正守護神として国民に認識されるようになってきたと感じます。川口、楢崎、川島の次の時代がようやくやってきたのだと。
権田が使用するキーパーグローブにも2019年から変化が。2019年1月のポルティモネンセ移籍のタイミングと合わせ、権田はuhlsport(ウールシュポルト)と契約しています。
この頃はダイナミックインパルスというモデルを使用していました。
uhlsport Dynamic Impulse / ウールシュポルト ダイナミックインパルス (ハイエンドモデル)

uhlsport Dynamic Impulse / ウールシュポルト ダイナミックインパルス(ミドルレンジモデル)

uhlsport Dynamic Impuse / ウールシュポルト ダイナミックインパルス (エントリモデル)

権田選手がかつて使用しているウールシュポルトのグローブ記事を購入したいという方は、以下の記事を参考に探してみてください!
ただし、ここでもライバルとのポジション争いは激しく、リーグ戦での出場は数試合に限られました。とはいえ、日常的にトップレベルのストライカーと対峙する環境でのトレーニングは、彼にとって大きな刺激となったことは間違いありません。
ポルトガルでの経験を経て、彼は一回りも二回りも成長した姿で帰国し、J1の清水エスパルスに復帰します。
Jリーグ復帰は清水エスパルス。今シーズンから完全移籍(2021年~2024年)
2021年シーズンより清水エスパルスに復帰。2017年にJ1に復帰してからも、14位~8位とぱっとしない成績だったチームに、経験豊富な日本代表GKが加入することが、チームを好転させるきっかけになるのでは、と期待されました。
しかし、2021年シーズンはまさかのJ2降格争い。なんとか最終節で残留を決めましたが、最後まで冷や汗ものの結果でした。
さて、2021年に使用していたグローブは、uhlsportのハイパーアクトというグローブでした。
uhlsport HyperAct / ウールシュポルト ハイパーアクト(ハイエンドモデル)

uhlsport HyperAct / ウールシュポルト ハイパーアクト(ミドルレンジモデル)

uhlsport HyaperAct / ウールシュポルト ハイパーアクト(エントリモデル)

また、2022年のシーズンにはハイパーアクトの後継であるハイパーレッドというグローブを使用していました。

日本代表初選出から初めてのワールドカップ
日本代表には2009年に選出されましたが、正GKとして定着したのは2018年に発足した森保ジャパンのときです。そして2022年には自身初めてのワールドカップの日本代表に選出されます。
ハイレベルなパフォーマンスを発揮し、強豪国であるドイツ、スペインを撃破しチームのベスト16進出に大きく貢献したのは記憶に新しいです。「権田の18秒」として称賛された4連続セーブを含むドイツ戦では公式のMOMにも選出されています。
使用したキーパーグローブはuhlsportのスピードコンタクトというグローブでした。
uhlsport SpeedContact / ウールシュポルト スピードコンタクト(ハイエンドモデル)

清水は戦いの舞台をJ2へ。キーパーグローブはロイシュへ!
ワールドカップでの日本代表の活躍とは裏腹に、所属する清水エスパルスは残留争いを勝ち残ることができず無念のJ2降格。。当時の日本代表森保監督は、J2リーグの選手を選ばない方針だったため、ワールドカップで大活躍した日本代表GKは、代表からその姿を消します。
J1のチームへの移籍も噂されましたが、2023、2024シーズンはJ2リーグを戦い抜き、チームのJ2優勝・J1復帰に大きく貢献しました。
しかし、クラブからは1年前に「2024シーズン限りで契約を更新しない」と伝えられており、権田自身は「来年もエスパルスでJ1を戦いたかった」と語りつつも、退団を受け入れる形に。10月末からはメンバー外が続き、11月8日には自身のSNSで退団を発表、翌9日にクラブから正式リリースが出されました。
最終戦後のセレモニーでは「自分なりに種は撒いてきたつもり」と語り、ファン・サポーターに感謝を伝えました。守護神としての存在感は大きく、退団発表後には「感謝しかない」「国内なら争奪戦になる」といった声や、「なぜ延長しなかったのか」とクラブの判断を惜しむ声も多く聞かれました。
その頃、権田選手はキーパーグローブをuhlsportからreuschに変更しています。
reusch Arrow Gold X / ロイシュ アローゴールドX (ハイエンドモデル)

日本代表復帰を目指し3度目の海外挑戦へ
2024シーズン限りで清水エスパルスを退団。日本代表としての居場所をもう一度取り戻すべく、移籍先を海外に一本化し、長年の経験をステージアップの原動力にしました。
複数国と交渉を重ねた結果、迎えた新天地はハンガリー1部の古豪クラブ、デブレツェニVSC(Debreceni VSC)。クラブはリーグ優勝の実績を持ちながらも今季は残留争い中であり、「経験豊富なGKの補強が急務」と判断したことが決定の背景とされています。
出場試合数は4試合に留まりますが、PKストップで勝ち点を死守するなどチームの残留に貢献しています!
2026年ワールドカップ出場を目指し、ヴィッセル神戸に移籍を決断!
2025年9月20日に、権田選手はヴィッセル神戸への電撃移籍を発表!
権田修一は今夏、欧州でのプレー継続を模索したものの、移籍市場が閉まるまでに満足できるオファーは得られず、「自分の実力不足や世界での価値の低さを痛感した」と率直に振り返っています。
その一方で、Jリーグ王者・ヴィッセル神戸から「ACLエリート(ACLE)で優勝を目指すために力を貸してほしい」とのオファーを受け、「国際舞台で自分がまだ高いレベルで戦えることを証明したい」と新たな挑戦への意欲を示しました。
ちょっと解説すると、権田は今季、リーグ戦や天皇杯には出場できないものの、10月31日まで追加登録が可能なアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)専用の選手としてプレーすることになります。ルヴァン杯は登録期限前に神戸が敗退しているため、実質的に出場できる舞台はACLEに限られます。
早速合流した神戸での練習で使用していたのは、ロイシュのファーストグリップというキーパーグローブです。
reusch Fastgrip / ロイシュ ファーストグリップ (ハイエンドモデル)
海外経験がもたらした「メンタル」と「視座」
権田が特筆すべきなのは、自らの手で決断し選び取ってきたプロサッカー選手としてのキャリアです。どの国に行っても、常識を疑い、自分流を貫くことで壁を突破するるメンタリティは、多くの若手GKだけでなく、別業界の社会人にとっても刺激的で学ぶべきことが多いです。そんな権田の神髄は、2025年に出版した本にも記載されています。

最後に
権田修一の、各移籍先での活躍と、そのときに使用していたキーパーグローブについて整理し紹介しました。
- プロデビュー当時からadidasのキーパーグローブを使用
- 2019年1月からは老舗キーパーグローブブランドであるuhlsport(ウールシュポルト)と契約
- 2023年1月からは心機一転reuschのキーパーグローブを使用
購入可能なサイトへのリンクも貼りましたので、憧れの権田選手と同じグローブや、かつて使用していたグローブをゲットしたい方はぜひ探してみてください。
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